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BALL SHOOTING BALL - プチコン4でビリヤード風ゲーム

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月27日
BALL SHOOTING BALL - プチコン4でボール同士の衝突計算2年前に購入したKindle本「Pythonゲームプログラミング 知っておきたい数学と物理の基本」に、ボール同士の衝突処理(円と円の衝突処理)の理論とプログラムが掲載されていました。当時、理論を頭で吸収したつもりでPythonのプログラムを自分なりに書いたものの、なぜかうまく動いてくれませんでした。理由が分からないまま、このプログラムは結局お蔵入りとなってしまいました。

今月8日にリベンジを兼ねてプチコン4でボール同士の衝突計算プログラムを作ってみたところ、今回は比較的あっさりと自然な形で動いてくれました。そのプログラムをさらに発展させて、ゲームにしたのが「BALL SHOOTING BALL」です。スティックで白いボールを操作して、他のボールを黒い穴に全て落とせばクリアで、全15ラウンドあります。

「BALL SHOOTING BALL」
公開キー: 42E338E4V



ボール衝突計算プログラム(右画像)が完成した直後は、具体的なゲームのアイデアはありませんでした。ただ、当初から自分のボールをスティックで動かせる形にしていたので、これをそのまま利用することにしました(後にスティック入力に対しての加速と角度の計算に修正を加えています)。ゲームのアイデアを練っていく中で、頭の中にあったのがファミコンの「ルナーボール」です。ルナーボールはビリヤード風のゲームで、ショットの強度をタイミングよく決める所以外でアクション性はありませんでしたが、色々な画面のパターンがあり、時折ラウンドクリアにパズル的な要素があったりして、この点が面白いと思いました。今回作成するゲームの基本的なルールは「画面上の他のボールを全て穴に落とす」こととして、「色々な画面のラウンドを用意しておく」ということで、大よそのアイデアが固まりました。

ラウンドは全てグラフィック画面で描画していて、ここはファミコンとは大きく異なります。GLINE、GFILL、GBOX、GTRI、GCIRCLE、GPAINTの組み合わせで、プログラムを手書きしながらコツコツと画面を作っていきました。そういうこともあって、全体的にシンプルなデザインの画面になっています。ラウンド毎のボールの配置もデータ形式ではなく、プログラム中にどのように設置するかが記載されています。

ボールの表示はスプライトで、ボール同士の衝突処理は上記の「Pythonゲームプログラミング 知っておきたい数学と物理の基本」に掲載されている理論を参考にしています。具体的には「(ボールAとボールBの重さが同じ場合)ボールAとボールBの接線を基準(X軸)にして、ボールAとボールBの速度の縦方向(Y方向)のベクトルを交換、横方向(X方向)のベクトルはそのまま保持する」というものです。この部分を関数化して(右の画像をクリックすると拡大できます)、1フレーム(1/60秒)毎に全ボール x 全ボールの当たり判定と衝突の処理を行っています。試した限りではボール50個でも遅延なく動いたので、やはりプチコン4の処理の速さはさすがです。

各ボールの床や穴との当たり判定はボール中央1点、ブロックやバンパーとの当たり判定はボール円周60点で行っており、グラフィック面の「色」から判定しています(GPGET)。今考えると16x16の大きさのキャラクターに円周60点の当たり判定は明らかにオーバースペックですが、処理が遅くなるわけでもないのでそのまま残しておいています。これも1フレーム毎に全ボールでこの判定を行っていますが、プチコン4としては余裕の処理のようです。ちなみにボールの移動は1フレームあたり1ドットを大きく超えることもあり、ボールの円周数点で当たり判定が発生することもあります。その場合には、当たり判定のあった全点の平均の角度を算出した後、跳ね返りの角度を計算するようにしています。

今回、ボール同士の当たり判定、ブロックとの当たり判定(ボール円周)、ボールやブロックの配置など、色々なところで三角関数を使いました。ベクトルからATANで角度を算出して、その角度に変更を加えた上で新たなベクトルをCOSとSINの組み合わせで算出…、というのも多くの所で使っています。

また、今回初めてプチコンでドット絵を描いてみました。とはいうものの、ボールと1UPフラッグ位で大したものではありません。それでもこういったドット絵を描くのはX68000以来なので懐かしさを感じました。まあ、根本的に絵心がないので、他のゲームを作るにしても凝ったキャラクターを描くのは無理ではあるのですが…。

BALL SHOOTING BALLの製作期間は、ボール衝突計算プログラムを含めて2週間ちょっとでしたが、9月は3連休が2回あり、たっぷりと時間を使えたこともあって、プログラムは1500行を超えています(ただし、コメントも含みます)。ここまでのプログラムの長さになると画像を繋げていくのが面倒なので、動画にしてプログラムを公開することにします。興味のある方は以下を参照してみてください。

【2019/10/5追記】プログラムを修正したので動画も差し替えました。修正内容: ボール衝突処理調整、粘着ブロックの効果音追加、ボール右に粘着ブロックがある場合のボール震え防止、音符の音程変更、28面(2周目)のエラー回避(15面の音符座標のリセット)、タイトルの白ボール位置微調整、スコア6桁表示→7桁表示OK



高校1年の数学で三角関数を学んだ頃も、一部の自作ゲームで円周状に回転するキャラクターにSIN、COSを使用していました。ただ、30年後にも三角関数を多用してゲームを作ることになるとは、当時の自分にはさすがに想像がつきませんでした…。




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プチコン4用にSwitch本体周りを一新(スタンド、ワイヤレスキーボード&マウス)

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月13日
プチコン4用にSwitch本体周りを一新(スタンド、ワイヤレスキーボード&マウス)プチコン4用にSwitch本体周りを一新しました。右の写真の通り、Switch用のスタンドとワイヤレスキーボード&マウスを導入しています。USB Type-Cハブのケーブルの先には、USB 3.0の変換コネクターをアタッチしていて、TVモードの場合でもUSBハブを切り替える必要がありません。

今までは、SmileBASIC専用のUSBキーボード+マウスセットを使用していました。これはこれでキータッチやファンクションキーがお気に入りだったのですが、やはりケーブルが煩わしかったのと、プチコン4を使用する度にSwitchのドック横のUSBポートにUSBハブを差し込み、このUSBハブにUSBキーボードとマウスを接続をする(キーボードとマウスのケーブルだけでは短いので)、という作業が少し面倒になってきてしまいました。さらにSwitch本体をドックから取り外して使用する場合には、キーボードとマウスの接続をUSB Type-Cのハブに切り替えなければいけない上に、ハブのコネクターをSwitch本体の下部に差し込む形になり、テーブルモードにできない状態でした。

そのような状況を一気に解消すべく、今回の改善に至ったという流れです。続いて個々の対象品について説明しておきます。

まずは新たに購入した折りたたみ式スタンドです。Lomicallというメーカーのもので、iPhone、iPadなどにも使えるものです。Switch本体を置いても、ケーブルを下から差し込めるスペースがあるので、Switch本体がぐらつくようなことはありません。スタンド自体に重量感があって安定しています。

ワイヤレスキーボード&マウスは、ロジクールの「MK245nBK」という型番のものを新たに購入してみました。ただ、キーボードは正常に動作したものの、マウスは動作せずに別のものを使っています(PCでは使えたので相性問題と思われます)。コンパクトさに重点を置いたので、テンキーがありませんが、昔所有していたファミリーBASICやPC-6001mkIIのキーボードにもテンキーが無かったので、ある意味懐かしさを味わえます(?)。ちなみにファンクションキーの上にあるシールは、SmileBASIC専用キーボードにおまけで付いていたシールの余りです。

ワイヤレスマウスは我が家にあるものを色々と試したものの、動作したものはLogicoolの「M187」という型番の小型マウスのみでした。かなり前に妻が購入したもので、使われずにしばらく引き出しに入っていました。ワイヤレスマウスは相性が厳しいみたいですが、とりあえず1つでも動くものがあって良かったです。

USB Type-CハブはORICOというメーカーのもので、2年前にアマゾンで購入したものですが、現在は販売されていないようです。これのType-Cコネクターの所にUGREEN製の「USB3.0 to Type-C変換アダプター」をアタッチして、TVモードの場合のドックへの接続も容易にできるようにしています。

いずれにしても、Switch本体とキーボード&マウスの間にケーブルが無いのは気分が良いものでです。これでプログラミングもはかどる…、かな?




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コメント:プチコン4用にSwitch本体周りを一新(スタンド、ワイヤレスキーボード&マウス)
名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2020年5月10日
以前、キーボードの方しか動作しなかったMK245nBKですが、先ほどチェックしたらマウスとキーボードの両方共動作するようになっていました。恐らくSwitch本体のアップデートで対応するようになったものと思われます。

海外SIMカードとUSB充電器(シンガポール、マレーシア)

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月1日
海外SIMカードとUSB充電器(シンガポール、マレーシア)我が家の3人のスマートフォンは、全てAndroidでSIM2枚挿し可能ということもあり、今回の夏休みシンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行では、スマートフォン3台全部に海外SIMを挿して臨みました。使用したのはアマゾンで購入した「AIS アジア16カ国 周遊プリペイドSIM」というもので、使用開始から8日間で4GB使えるというものです。

準備や設定は簡単です。国内のSIMカードをSIM1(スロット)に挿したままで、海外SIMカードをSIM2(スロット)に挿入、Androidの設定でSIM1を無効、SIM2を有効にして、SIM2のデータ通信とデータローミングをONにすれば完了です。マニュアルにAPN設定の事が書かれていましたが、3台ともこの部分は自動的に完了していました。ちなみに、海外でスロット1と共用にする場合には現地で「(優先)モバイルデータ通信」をSIM1からSIM2に変更する必要があり、帰国後はこの逆の設定が必要になります。

注意しなければいけないのが、通信可能なのが「使用開始から」8日間ということです。日本国内でもAndroidでの設定は可能なものの、一旦接続してしまうとその時から8日間までしか使えないため、あまり早く接続確認をしてしまうと現地で使えなくなってしまう可能性があります。

我が家では3人ともシンガポール、インドネシア(バタム島)、マレーシア(クアラルンプール)でストレスなくネット接続することができました。おかげでホテルのWi-Fi接続は不要でした。

欠点としては接続テスト後や国をまたいだ後にタイ語(?)のSMSが何通も来ることと、連絡先にもタイ語(?)の何かが登録されてしまうため、後から削除が必要な所です。

今回はUSBポート付きのコンセントの変換プラグも新たに購入しました。同じくアマゾンの「Disi 旅行充電器 海外変換プラグ 変換アダプター」という商品で、「世界200ヶ国以上で使用できる」という触れ込みです。シンガポールとマレーシアでは、イギリスと同じのBFタイプ(プラグ部分が三つ又)が使用されており、もちろんこれにも対応しています。この機種の嬉しい所は、普通のUSBポートだけでなく高電力のUSB PDにも対応しているため、先日購入したカメラ「Canon PowerShot G5 X Mark II」の充電も直接できてしまうことです。

本品についてもシンガポール、マレーシア(クアラルンプール)で問題なく使えました。ただ、クアラルンプールのホテルのコンセントが少々緩めだったためか、差し込んだ後に本品の上側が後ろに傾いてしまいました。少し触れただけでも充電が止まってしまうような状態で、夜スマートフォンを充電していたつもりが、朝になって充電されていないことに気づいた、ということもありました。

本品はBFタイプのコンセントだけではなく、アメリカ(Aタイプ)やヨーロッパ(Cタイプ)にも対応しています。さらには日本国内でも使用できるので、今までのように変換プラグとUSB充電器を別々に持つ必要がなくなり、これ1台で済むようになりました。

今や海外旅行ではスマートフォンは命綱とも呼べる存在です。そんな中、安定して通信ができてどこでも充電ができるというのは、非常に重要であると思います。今回の海外SIMカードとUSB充電器については、そういった意味では満足できるものでした。




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シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(3/3) - クアラルンプール

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月30日
シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(3/3) - クアラルンプール旅行後半の4~6日目はクアラルンプールでした(最終日の6日目は飛行機でクアラルンプール→シンガポール→羽田の移動)。

クアラルンプール国際空港に到着したのは旅行4日目のお昼。手持ちの米ドル、シンガポールドル、インドネシアルピアの紙幣を両替所でマレーシアリンギット(RM)に交換した後、某ガイドブックにRM80程度(マレーシアリンギットRM1=25.5円換算で2,040円)と書かれていたエアポートタクシーで、クアラルンプール市内の予約済みのホテルに行こうと考えていました。しかし、空港のカウンターで提示されたエアポートタクシーの費用は、「プレミアム」でRM140(約3,570円)、もしくは通常のグレードでもRM105(約2,678円)と割高でした。通常のグレードの場合はガイドブック記載の料金とは日本円で600円程度の違いで大したことはないものの、理由もなくぼったくられるのは避けたかったのと(本当はぼったくりではなかったようですが)、「メータータクシーは安い」という「思い込み」のもと、空港の下の階のメータータクシーでクアラルンプール市内に向かうことになりました。

クアラルンプールの空港から市内までは約70kmの距離があり、車で1時間程度。しかし、30分ほどでタクシーのメーターがRM70(約1,785円)を超えてしまいました。ホテルに到着した時にはRM140(約3,570円)を少しオーバーしてしまい、結局プレミアムのエアポートタクシーよりも高くついてしまいました。海外では、思い込み程あてにならないものはないですね…。

ちなみに、このメータータクシーは高かったものの、ドライバーとの会話は楽しかったです。英語にマレー語訛りはありましたが、私としてはシンガポール訛りより聞き取りやすかったです(訛りの強度は人にもよると思いますが)。三井アウトレットモールが空港近くにありトランジットの客がよく利用していること、ここ最近はクアラルンプールに中国からの団体の観光客が多く来ていて日本人はそれ程多くないということ、英会話は本を読むだけではダメでどんどん喋ることでしか学べないこと、クアラルンプールの高層建築について、などなど。今回のドライバーは歌も好きで、"iSing"というアプリで録音した自分の歌声を大音量で聞かせてくれました(このおかげで、後ろの席に座っていた息子が眠れなくなりました)。iSingは自分の歌をシェアしたり友達を探したりと、「カラオケSNS」のようなアプリで、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイあたりで流行っているようです。日本ではこのアプリのことは聞いたことがなかったです。

クアラルンプールのホテルはOasia Suites Kuala Lumpurでした。クアラルンプールのランドマークの一つであるKLタワー(KL Tower / Kuala Lumpur Tower)の近くにあります。宿泊料金は2泊でRM1,481.60(約37,781円。6%の税と10%のサービス料込み。朝食無し)。一泊あたりではシンガポールのHotel Miとあまり変わりませんが、Oasia Suitesの方が部屋が段違いに広いです。Oasia Suitesはもともと住居用だったものをホテルに改装したらしく、今回宿泊した部屋もキッチン+リビング+寝室2部屋(それぞれシャワーとトイレ有り)で、70平米ほどの広さでした。屋上階にはプールがあって、KLタワーを横目に見ながら泳ぐこともできます(繰り返しますが、私は全く泳げません…)。

マレーシアの料理もシンガポールやインドネシアと似ていて、チキンライス、サテー、ラクサなど一通りあります。ただ、イスラム圏ということもあって、中国系の人が経営する中華料理店などは除き、豚料理を出さない所がほとんどのようです。クアラルンプール初日の昼に行ったSecret Recipeはマレーシアで人気の飲食チェーン店ですが、やはり豚料理はありませんでした。ここでは定番のチキンライス、サテー(定食)、ラクサにドリンク3つを付けて、家族3人でRM90.40(約2,305円)でした。


[ Secret Recipeのメニュー ]

同日の夜に行ったBijan Bar and Restaurantは旅行者に人気のマレーシア料理店ですが、こちらも豚料理はありませんでした。ただ、ビールやワインなどのお酒は提供してくれました(もちろん、イスラム教徒の人はお酒は飲みません)。ここの会計はデザートなども併せて家族3人でRM292.30(約7,454円)。日本の飲食店と比較しても決して安い価格ではありません。でも、どの料理も味がしっかりしていて、思う存分マレーシアの味を楽しむことができました。


チキン・サテー(RM24/約612円)

チキン・カレー(RM45/約1,148円)

食べ物では、マクドナルドのメニューも豚系のメニューはありませんでした(日本ではてりやきマックバーガーに豚肉が含まれます)。代わりに右の写真のようなご飯のメニューがあったりします。ハンバーガーのメニューでは、「マレーシアならでは」というものはありませんでしたが、日本では数年前にメニューから消えてしまったクォーターパウンダーを久しぶりに食べました。ポテトとドリンクのセットでRM13.95(約356円)でした。ちなみに価格はビッグマックセットでRM13.95(約356円)なので、日本(バリューセットで690円)よりは安いです。セットのドリンクは、デフォルトでプラスチックのストローや蓋が付いていませんでした。日本よりもマレーシアのマクドナルドの方がエコが進んでいるようです。

日本でおなじみのセブンイレブンやファミリーマートも見かけました。中でもびっくりしたのが、缶コーヒーが沢山置いてあったことです(欧米ではまず見かけないので)。ただ、日本と違って微糖やブラックなどはなく砂糖が沢山入った甘いものばかりで、また缶の大きさもショート缶が無くてロング缶もしくは近いサイズのみになります。私はモカを好んで飲みましたが、日本の微糖の缶コーヒーに慣れているとさすがに甘いです。でも、こちらの「暑さと甘さ」にも慣れてきたこともあって、意外としっくりきていました。価格はRM2.5~3.5(64~89円)。

クアラルンプールで有名な二つのタワー、KLタワー(高さ421m)とツインタワー(The Twin Towers/Menara Berkembar Petronas、高さ452m)のどちらも行ってみました。KLタワーは最上階まで登りましたが、スカイ・デッキ(Sky Deck)、スカイ・ボックス(Sky Box)、展望デッキ(Observation Deck)の全て込みで大人1人あたりRM99(約2,525円)でした。もちろん展望はかなりのものでした。その中で床も含めて周りをガラスで囲まれたスカイ・ボックスも体験したかったのですが、待ち時間が1.5時間以上もあったため、結局待ちきれずにそのまま下に降りてしまいました。


KLタワー

ツインタワー


夜のKLタワー

夜のツインタワー

ツインタワーの方は屋上階までは行かず、下の階のショッピングモールとフードコートのみ行ってきました。中を歩いて回る分には「普通の大きなショッピングモール」という感じで、特筆することはありません。ただ、ツインタワーの外観はどっしりしていて存在感はありますね。

タワーのお話が出てきたので、ついでの情報になりますが、クアラルンプールでは現在建築中の高層ビルがあり(右の写真)、これは完成するとツインタワーの高さを超えるそうです。クアラルンプールでは、高層ビルの建設がどんどん進んでいます。

ネット情報ではマレーシアの英語の通用度は「比較的通じる」ということでしたが、私としては「シンガポールよりはやや通じづらいが、インドネシアやベトナムよりはかなり通じる」という印象です。ホテルやレストランや観光地ではしっかりと英語が通じたので、英語が喋れれば旅行の上ではそれほど困らないのではないでしょうか。シンガポールでもそうでしたが、傾向としては若い人の英語の方が聞き取りやすい感じです。

クアラルンプールの治安は悪くはなく、昼間に出歩く分には問題ありません。ただ、夜間の徒歩での外出についてホテルの人やレストランの人に聞いてみたところ、「フィフティ・フィフティ(50-50)」とか「車の方が安全」という回答で、さすがにシンガポールのような安心感までは行かないようです。

クアラルンプールでは他にバトゥ洞窟(Batu Caves)という、ヒンドゥー教の聖地に行ってきました。市内から車で20分ほどの所にあります。272段もあるカラフルな階段と、その横にある巨大な黄金のスカンダ像(ヒンドゥ教の軍神)、それと4億年前に形成されたと言われる天井の高い洞窟が特徴です。


スカンダ像と階段

バトゥ洞窟内

バトゥ洞窟に行くのにホテルの人にタクシーを頼んだのですが、タクシーでなく配車アプリのGrabを使って車を手配してくれました。Grabはタクシーと違って事前に料金がわかるのでこちらの方が安心です。ホテルからバトゥ洞窟までの料金はRM19(485円)でした。帰りは電車を使い、KL Sentral駅までRM2.60(66.3円)と安く済ませました。

そういえば、バトゥ洞窟の駐車場の近くにある売店でブラックコーヒーを注文したら(今回はしっかり"no sugar"と伝えました)、インド系の店員に「なんでわざわざそんなものを飲むのか」と言われてしまった、ということもありました。クアラルンプールにも既にスターバックスは進出していて、ブラックコーヒーもそれなりに馴染みがありそうですが、こういったところの感覚はやはり日本とは違うみたいです。

最終日、6日目朝のクアラルンプール国際空港までの移動は、またまたホテルの人にGrabで車を手配してもらい、行きのほぼ半額のRM75(約1,913円)でした。クアラルンプールの空港と市内の往復は、行きも帰りも恐らくGrabがベストなのでしょうね。

これで計6日間、シンガポール、バタム島、クアラルンプールの3ヶ国の旅が終了しました。東南アジアの旅行は2011年のベトナム旅行以来8年ぶりでしたが、それぞれの国でそれぞれの文化の違いが見られて、今回の滞在も十分に楽しみつつ堪能できたかと思います。




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シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(2/3) - バタム島

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月28日
シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(2/3) - バタム島シンガポール滞在2日目は、インドネシア・バタム島への日帰り旅行でした。「フェリーでの国境越え体験」が主な目的です。シンガポールからインドネシアへのフェリーは他にビンタン島行きもあって、こちらの方が観光地としては人気があります。バタム島を選択したのは、片道1時間弱で近いのと、フェリーの便数が多いことが理由です。バタム島にもビーチやゴルフ場などのリゾートはあるものの、日帰りの数時間の滞在では楽しむことはできません(そもそも私は泳げないですし、ゴルフもやりませんが…)。そんな中、「短時間でも安全にインドネシアの雰囲気を楽しめそう」との判断で、ナゴヤ・ヒル・ショッピングモール(Nagoya Hill Shopping Mall)に行くことにしました。

朝9時過ぎにシンガポールのホテル(Hotel Mi)を出て、地下鉄に乗ってハーバー・フロント(Harbour Front)駅に向かいます。

ハーバー・フロントのフェリーターミナルで、BATAM FASTというフェリー会社のカウンターに行きました。バタム島のバタム・センター(Batam Center)まで、大人料金で片道S$25(約1,925円)、往復S$49(約3,773円)ですが、少しお得な往復のチケットを家族3人分購入しました。帰りのチケットはオープンなので、行きの段階で帰りのどのフェリーに乗るかを決定する必要はありません。ちなみに、BATAM FASTだけでもハーバー・フロントとバタム・センターの間で1日14往復もあり、他の会社のフェリーやバタム島の他のターミナルの便も合わせたら、「フェリーに何かが起きてシンガポールに戻れなくなる」という心配はほぼしなくてよさそうです。

ハーバー・フロントの両替店で、シンガポールドル(S$)からインドネシアルピア(Rp)への両替も行いました。「S$1=Rp1,000,000ちょうど」という一見大雑把な計算でしたが、計算してみると大したずれは無いようです。原則としては通貨が弱い方の国、つまりインドネシア側で両替をした方がレートが良いはずなのですが、念のためバタム島に到着する前に現地通貨を用意することにして、細かい損得勘定はこの際無視してしまいました。

行きのフェリーは10:50ハーバー・フロント発でしたが、10時ちょうどにゲートが開き、出国審査や荷物検査を経て待合室でしばらく待たされました。待合室にはコーヒーショップもありましたが、トイレが近くなりそうなので、代わりにスマホを眺めながら時間を過ごしました。

フェリーの中は特に変わった様子もなく、席が半分も埋まらないまま出港しました。フェリーの事前予約も可能なのですが、席の空き具合を見る限りは事前予約は特に必要なさそうです。ただ、今回のバタム島旅行は木曜日で平日だったので、週末や休日の状況がどうなのかはわかりません。

海上では大きな揺れもなく、船酔いしやすい私でも問題はありませんでした。途中でスマホや腕時計(Garmin)がインドネシア時間(シンガポールより1時間遅れ)に補正されました。

バタム・センターのフェリーターミナルに到着。入国審査では特に質問もなく、パスポートにスタンプを押してもらい、生まれて初めてインドネシアに入国しました。数年前までビザが必要だったらしいですが、現在では日本人はビザ無しでインドネシアに入国できます。フェリーターミナルの建物自体は小ぎれいなものの、シンガポールとのトイレの清潔感の差は感じざるを得ませんでした。

[ バタム・センターのフェリーターミナル内 ]

その後、フェリーターミナルからすぐにタクシーに乗るつもりだったのですが、ドライバーと料金を事前に交渉しなければいけない上、「お釣りを支払ってくれない人もいる」というネット情報も見かけたので、まずは売店でコーラを買ってお金を崩しておきました。タクシードライバーとの事前の交渉で、バタム・センターからナゴヤ・ヒル・ショッピングモールまで片道Rp70,000(インドネシアルピアRp1=0.0075円換算で525円)ということでした。特におかしな料金ではなかったので、そのままタクシーに乗り込みました。交渉時に"No extra charge?(追加料金なし?)"としつこく聞いていたこともあってか、ドライバーとのお金のトラブルは一切ありませんでした。

車の窓から見える建物は背が低く、「ここはシンガポールではない」ということを感じます。バイクの二人乗りも多く見かけました。バタム・センター出発から20分ほどで、無事にナゴヤ・ヒル・ショッピングモールに到着しました。

[ ナゴヤ・ヒル・ショッピングモール外観 ]

ナゴヤ・ヒル・ショッピングモールですが、床のタイルが所々で剥がれていたり、女性の店員さんがヒジャブをかぶっていたり、フードコードの壁の所にネズミがササっと走っていくのが見えたりしたものの、それ以外は日本でも見られるような普通のショッピングモールと言えます。

[ ナゴヤ・ヒル・ショッピングモール内 ]

到着したのが昼時だったので、早速ショッピングモール内のフードコートにあるインドネシア料理店で食事をすることにしました。しかし、女性の店員さんに英語でメニューについて尋ねたところ、全くと言っていいほど通じませんでした。"chicken"とか"drink"はかろうじて理解してもらえましたが、数字さえもまともに通じません。仕方なく料理の写真を指差して日本語のまま「これ、1つ(人差し指を立てて)」という伝え方で、家族3人分の注文をしました。ショッピングモールまでのタクシードライバーも英語は片言程度でしたし、バタム島の英語の通用度は高くないようです。

ちなみに私が注文したのはグリルチキンライス(インドネシア語でNasi Ayam Bakar)とマンゴージュースで、グリルチキンライスはRp20,000(約150円)、マンゴージュースはRp18,000(約135円)でした。グリルチキンライスの方はココナッツ風味で辛さがあり、マンゴージュースは甘さたっぷりでどちらも美味しかったです。マンゴージュースはかき氷状の細かい氷が入っていて、「もしかしたら生水の氷でお腹を壊したりして…」と心配しましたが、旅行が終わるまでお腹の方はしっかりと大丈夫でした。

上の階にあるゲームコーナーはメダルゲームが多数置いてありました。あと、プライベートのカラオケルーム(1部屋1~2人)が並んでいました。インドネシアに限らず、東南アジア全般でカラオケは人気のようです。

その後、コーヒーショップでコーヒーを飲み(ブラックコーヒーを頼んだら砂糖がたっぷり入っていました)、それからショッピングモールの地下にあるスーパーマーケットに行きました。肉も野菜も果物も物自体は豊富にあって、どこかの国のように店内に物がないということはありません。以下に価格一覧を載せておきます。食料品は全般的に安いですが、サーモン、パック入りのジュース、紙類はそうでもない感じです。

- 米5kg Rp60,990(約457円)
- 牛肉ブロック(1kgあたり) Rp80,000(約600円)
- 鶏肉1羽まるごと(0.8-0.9kg) Rp29,900(約224円)
- ひき肉(100gあたり) Rp9,990(約75円)
- サーモン切身(100gあたり) Rp32,900(約247円)
- 魚(1kgあたり) Rp5,000~9,000(種類による)(約37.5~67.5円)
- かに(1kgあたり) Rp17,250(約129円)
- えび(1kgあたり) Rp12,690(約95円)
- いか(1kgあたり) Rp9,690(約73円)
- スイカ(100gあたり) Rp790(約6円)
- パイナップル(1個あたり) Rp8,900(約67円)
- マンゴー(100gあたり) Rp3,790(約28円)
- りんご(100gあたり) Rp5,990(約45円)
- 梨(100gあたり) Rp2,990(約22円)
- キャベツ(1kgあたり) Rp10,900(約82円)
- たまねぎ(100gあたり) Rp1,930(約14円)
- にんにく(1玉) Rp3,500(約26円)
- パプリカ(1kgあたり) Rp69,900(約524円)
- とうがらし(100gあたり) Rp12,590(約94円)
- しょうが(100gあたり) Rp4,590(約34円)
- オレンジジュース(1リットルパック) Rp31,290(約235円)
- トマトジュース(1リットルパック) Rp34,290(約257円)
- マンゴージュース(1リットルパック) Rp30,150(約226円)
- ヤクルト(5本1パック) Rp9,500(約71円)
- ミネラルウォーター(1.5リットルボトル) Rp3,990(約30円)
- スプライト(1.5リットルボトル) Rp9,900(約74円)
- ビール1缶(330ml) Rp13,500(約101円)
- ティッシュペーパー900g Rp41,750(約313円)
- トイレットペーパー8ロール Rp44,290(約332円)

スーパーでお土産のお菓子やコーヒー(ドリップ式)を購入。それから、別の店舗で"BATAM"と書かれたお土産用のTシャツも購入しました。このTシャツは4枚でRp100,000(約750円)でしたが、昭和時代のミシン油のような匂いがしたので、旅行中に着ることはありませんでした。

スーパーでの買い物の後、「少しだけショッピングモールを出てみよう」ということで、ショッピングモールの裏側から敷地を出てみました。すると、数十年前に建設されたような古い建物が並んでいて、道路もだいぶ傷みが見えて、下水のような匂いも漂っています。片足の無い初老の女性が物乞いをしています。とても散歩ができるような雰囲気ではなかったので、数分でショッピングモールに戻ることにしました。

女性用衣料品店の店頭です。目の所だけ開いているニカブを身に付けたマネキンが特徴的ですが、バタム島では顔が出ているヒジャブをかぶっている人の方が、圧倒的に多かったです。

ぬいぐるみが置いてある店舗も見かけましたが…、ここには著作権の概念はあまり無いようです。

ショッピングモールを思う存分楽しんだ後、帰りのタクシー(ショッピングモール入り口の所に数台停まっています)もしっかり価格交渉して、行きと同じRp70,000(約525円)でバタム・センターのフェリーターミナルまで戻ってきました。BATAM FASTのカウンターで乗船の申し込みを済ませて、それから出国手続きを行い15:20発のフェリーに乗り込みました。シンガポールに戻ると、何だか自分の国に帰ったような安心感です。

バタム島への日帰り旅行は「観光」の要素はほとんどありませんでしたが、国境を越えてのシンガポールとの雰囲気の違いはしっかりと感じることができました。




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シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(1/3) - シンガポール

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月27日
シンガポール&バタム島&クアラルンプール旅行(1/3) - シンガポール今年の夏休みは家族3人でシンガポール&バタム島&クアラルンプールの6日間の旅行でした(シンガポール、インドネシア、マレーシアの3ヶ国です)。私にとっては記念すべき50回目の海外渡航で、ついでにインドネシアは初めてなので+1ヶ国で訪問30ヶ国目になりました。

昨年のサンディエゴ旅行同様、日記調で旅行の様子を書こうと思ったのですが、今回はシンガポールで現地在住の友人に会ったり、マレーシアで妹一家と合流したりするなど、「人と会う」ことがメインだったこともあって、ブログのような不特定多数の人に公開される場で詳細はあまり書けません。そういうことで、シンガポールとバタム島とクアラルンプールでそれぞれ3回に分けて、現地で他に経験したこと、感じたことを書きつつ写真を掲載することにします。

まずはシンガポールについてです。滞在は前半の3日間でした(ただし、2日目はバタム島への日帰り旅行)。

8月21日(水)深夜2時過ぎのシンガポール航空の飛行機で羽田を発ち、シンガポールまでは6時間ちょっとでした。飛行機内ではシンガポールスリングを1杯いただき、その後3~4時間程眠れました。

シンガポール・チャンギ国際空港のターミナル3に着いたのですが、広く装飾も豪華でびっくりしました。全体的なデザインも洗練された感じです。

ガイドブックによると、タクシーでS$20(シンガポールドルS$1=77円換算で1,540円)もあればシンガポール中心部に行けるはずだったのですが、ターミナル3の"TAXI"の表記のある所まで誘導されて乗ったタクシーは料金固定でS$65ドル(約5,005円)もしてしまいました。恐らくどこかで"Limousine"の表記を見逃してしまったのかもしれません。5人以上や荷物が多い場合にはいいのですが、我が3人家族には明らかにオーバースペックです。ただ、タクシーのドライバーとの会話は楽しかったです(シンガポール英語を体験)。ドライバーのお話では、車の価格(登録費用や税金込み)は日本の3倍程度、10年を超える車は故障のリスクが高くなるので基本的に乗れないとのことです。さらに、タクシーについては最長7年までらしいです。

滞在はHotel Miで、地下鉄(MRT)のドービー・ゴート(Dhoby Ghaut)駅に近い便利なところにありました。しかし、部屋がかなり狭く、大きなスーツケースだとまともに開けられないような状況でした。ちなみにBooking.comでの予約で、宿泊料金はダブルベッドx1+シングルベッドx1の1部屋3泊でS$729.05(約56,137円。7%の税と10%のサービス料込み。朝食無し)。到着が早くてアーリーチェックインだったのですが、特別に追加料金無しでした。料金の支払いはクレジットカード前払いで、チェックアウトはカードキーを渡すだけで終了でした。

シンガポールは22年ぶりの訪問だったのですが、高いビルが沢山建っていて、だいぶ風景が変わっていました。マーライオン公園のマーライオンの存在感は相変わらずですが、マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)はシンガポールの新しい名所になりましたね。


[ マリーナベイ・サンズ ]

そのマリーナベイ・サンズの最上階からシンガポールの夜景を見る機会もありました。一言で「滅茶苦茶綺麗」です。


[ マリーナベイ・サンズ最上階の夜景 - 金融街方面 ]


[ マリーナベイ・サンズ最上階の夜景 - ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ方面 ]

食事は水分が少ないパサパサめの米に油で揚げた肉や魚を付けたものがよく見られ、甘辛い味付けが特徴的です。私は名物のチキンライスがお気に入りで、滞在中に2回食べました(帰りのフライトの機内食も合わせると計3回)。

ラオ・パ・サ・フェスティバル・マーケット(Lau Pa Sat Festival Market、ホーカーズ=屋台村)で食べたサテー(チキン、ビーフ、マトンの串焼き)も甘めの味付け、ピーナッツソースも甘めで、シンガポールの料理は意外と言っていいのか甘さが強い印象です。日本よりも糖尿病の人の割合が多いらしいですが、何となく頷ける気がします。蒸し暑いわりには塩分の高さは感じず、日本のように「水分に加えて塩分を…」という発想があまりないのかも知れません。こういうのは慣れなんですかね?


[ ラオ・パ・サ・フェスティバル・マーケット横の通り ]

せっかくなのでランニングもやってみました。ホテル近くにあるフォート・カンニング公園(Fort Canning Park)を4周半とホテルの往復で7.5km走りました。アップダウンが結構あり、気温が高めなのもあってペースは6分/km程度でした。走り終えた後にポカリスエットをがぶ飲みです(ポカリスエットもホテル近くのセブンイレブンで売ってました)。日の出からすぐの7時ちょっと過ぎで30℃は下回っていたと思いますが、もう1時間後だと暑すぎて走れなかったところです。

セントーサ島(Sentosa Island)は昔は「あまり統一感の感じられない観光地」の印象が強かったですが、だいぶ整理されて少しまとまったように思いました。セントーサ島のマーライオンの中は、マーライオンの起源を説明したアニメが見られるようになっていたりして、こちらも変化が感じられます。今回ケーブルカーに初めて乗りましたが、景色は中々のものでした。ケーブルカー乗り放題+マーライオンを含むアトラクション2つで3人でS$165(約12,705円)でした。

[ ケーブルカーから見るセントーサ島 ]

シンガポールは英語が公用語ということもあって、英語の通用度はほぼ100%です。ただ、訛りが強い人が多く、アメリカ英語やイギリス英語に慣れた人でも聞き取りはなかなか難しいかもしれません。シンガポール英語の訛りがどんな感じかはYouTubeなどを見てもらえるとよく分かりますが、アクセントが一般的な英語と違うところにあるような感じ(各単語の音階が上がりがち?)なのと、中国系の人の英語によくある単語の最後の子音が抜ける("cat"が「キャッ」のような発音)のもあります。あと、文章の最後に"lah/leh(ラー)"が付くのも有名ですが、今回の滞在では入国後のタクシードライバーとの会話以外は、ホテルやレストランなどでの短いやりとりばかりだったこともあってか、これはほとんど聞かなかったです。シンガポールにはインド系の人も多いからなのか、シンガポール英語は中国系の人の英語にインド英語を少し混ぜたように聞こえます。個人的には長い文章の方が内容が推測できるので理解しやすく、短い単語単位で言われるとうまく理解できずに聞き返すことが多かったです。

物価については前述の通り車は高く、家もマンションのような集合住宅がほとんどで、分譲のものは1戸で日本円に換算すると1億~2億円もするそうです。一方、食べ物や飲み物は日本とあまり変わらない印象でした。チキンライスはS$5(約385円)前後で食べられますが、これは日本のファーストフード的な感覚だと思います。比較になるかわかりませんが、スターバックスのアイスカフェモカのTallサイズがS$6.90(約531円)でした。日本のスターバックスでは同じメニューで440円なので、シンガポールの方が高いですね。タクシーや地下鉄については正確な比較はしていませんが、少なくとも東京よりはシンガポールの方が安いです。

全般的にシンガポールは東京と比べてもあまり違和感がなく、治安も良く安心して滞在できる都市だと思います。マリーナベイ・サンズやガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)のような新たな見どころも増えて、より観光を楽しめるようになりましたが、予算は多めに取っておいた方が良さそうです。




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しゅりけんゲーム - プチコン4で梱包材のプチプチ感覚(?)ミニゲーム

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月18日
しゅりけんゲーム - プチコン4で梱包材のプチプチ感覚(?)ミニゲーム今日の昼頃に突然「Joy-Conのスティックをはじいてパチンコみたいに手裏剣を飛ばす」というアイデアが頭に浮かびました。プチコン4のSmileBASICの理解が新鮮なうちに「作ってしまえ」ということで、まずはサンプルプログラムを作ってみました。これの背景としてBG(実際にはテキスト画面)を初めて使ってみることにしたのですが、さらに「当たり判定を付けてあげればゲームになる」と思い、完成したのが今回の「しゅりけんゲーム」です。

公開キー: 4X53EWEQE 4KRN3K24E
【2019/9/7追記】バージョンアップにより、公開キーも変更しました。更新内容はページ下のコメント欄に書きました。

ゲームそのものについては、YouTubeにアップした動画を見ていただいた方が分かりやすいかと思います。実質たった20秒のみの超ミニゲームです。



プログラムは右の黒い画像をクリックすると見られます。今回は昔のベーマガ(マイコンBASICマガジン)掲載のプログラムっぽく、コロンで複数の命令を各行に詰めてみたりしました。

相変わらずミニゲームばかりですが、中学の時にPC-6001mkIIで色々とミニゲームを作っていた頃を思い出しました。あの頃も1日で作れるようなゲームが多かったです。




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コメント:しゅりけんゲーム - プチコン4で梱包材のプチプチ感覚(?)ミニゲーム
名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月7日
バージョンアップしました。
・木の再生方法変更(自動再生→クリア後)
・スティックの感度調整
・タイム変更(20秒→30秒)
・師匠のお言葉と音声合成


フルーツゲーム3D - プチコン4で疑似3Dのシンプルアクションゲーム

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月17日
フルーツゲーム3D - プチコン4で疑似3Dのシンプルアクションゲーム先週末に「プチコン4 SmileBASIC」で初めてゲームを作ったばかりですが、頭の中の理解がまだ新鮮なうちに第二弾のミニゲームを作ってしまうことにしました。今回は疑似3D画面でフルーツを取るアクションゲームで、名前もそのまま「フルーツゲーム3D」です。

公開キー: 4X53EWEQE 44534WENE
【2019/9/4追記】バージョンアップにより、公開キーも変更しました。更新内容はページ下のコメント欄に書きました。

ゲームそのものについては、YouTubeにアップした動画を見ていただいた方が分かりやすいかと思います。



プログラムは右の縦長の黒い画像をクリックすると見られます。

疑似3Dの座標やキャラ拡大・縮小の計算については、昨年Python+PyGameで作成した「とび職人の通勤事情3D」とほぼ同様で、今回の「フルーツゲーム3D」についても計算部分を関数化してプログラム中で何度も処理をしています。

疑似3Dのゲーム作成にあたっては、キャラクターの表示順が重要になってきます。手前のキャラクターに隠れているはずの奥のキャラクターが、表示順を間違えて手前側に表れてしまうと、一気に違和感たっぷりの雰囲気になってしまいます。

Python+PyGameではキャラクターの表示順を整理するのに、「オブジェクトのリストのコピーをラムダ式でz座標の属性の降順で並び替える」という面倒なことをやっていました。一方、プチコン4のSmileBASICでは、SPOFS命令のz座標に数値を入れるだけで、自動的に値の小さいスプライトが画面手前側になるため、プログラムが非常に簡素な形で済みます。

プチコン4はBASIC言語ということもあってとっつきやすいのと、私の頭に浮かぶようなタイプのゲームでは、Python+PyGameやJavaScriptよりも処理速度がかなり早いのではないかと思います(もちろん、PCの環境やゲームの種類でも大きく左右されるのは間違いないです)。今回は100個近く同時にキャラクターを動かしていますが、これ位は全く余裕のようです。




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コメント:フルーツゲーム3D - プチコン4で疑似3Dのシンプルアクションゲーム
名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月4日
上の方に追記で書きましたが、バージョンアップしています。
変更点は以下の通りです。
・フルーツの座標を16の倍数に(自キャラと合わせやすく)
・隕石のスピードダウン
・フルーツ大量タイムの導入



右の縦長の黒い画像をクリックするとプログラムを見られます。
コメント:フルーツゲーム3D - プチコン4で疑似3Dのシンプルアクションゲーム
名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年9月7日
さらにバージョンアップしました。
・難易度調整
・PHASE表示追加
・ボーナスタイム改良(BGM変更、当たり判定拡大、PHASE 6毎)
・効果音追加


プチコン4 SmileBASIC

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月11日
プチコン4 SmileBASIC2ヶ月ほど前にSwitchの「プチコン4 SmileBASIC」を購入したものの、なかなか時間がなくてゲームが作れなかったのですが、ようやく今日まとまった時間があったので、超シンプルなシューティングゲームを作ってみました…。

と、プチコンを全く知らない人からすると、「Switchでゲーム作成?」となると思います。プチコンは1980年代風のBASIC(コンピューター言語の一種)を使ってゲームが作成できるソフトで、Switch版の「プチコン4 SmileBASIC」は、今年の5月からダウンロード配信が開始されています。作成したゲームプログラムはサーバーにアップの上、公開することもできます。他の人が作ったゲームも楽しく遊べてしまいます。ちなみに、キーボードやマウスをSwitchにUSB接続することも可能で、私は「SmileBASIC専用キーボード+マウス」を使っています。付属のシールを貼ると、ファンクションキーの機能が分かりやすいです。

今日作成したシューティングゲーム「いんせきゲーム」は、スティックで自機を動かし、Aボタンで弾を発射、隕石を避けたり破壊したりするというシンプルゲームです。背景は星が流れるだけで、パワーアップアイテムもなく、敵キャラも隕石1種類しかありません。はっきり言ってすぐに飽きてしまいます…。

ちなみに、プログラムはサーバーにアップして公開もしています(公開キー: 4ED3E8E4V)。動画もYouTubeにアップしています。



右の画像をクリックすると、「いんせきゲーム」のプログラムがポップアップで出てきます。BASIC言語や他のコンピューター言語に馴染みのある方なら、初見でも「ああこんな感じなのか」と理解できるかと思います。スプライト、グラフィック、効果音、BGM、配列変数、サブルーチンなどを一通り使っています。背景の星の3重スクロールはグラフィック画面を3面用意しているわけでは無く、176個分のドットを毎秒60回書き直すという荒業で処理しています。

BASIC言語なのに、こんな感じで背景を描写し、敵キャラを数十個同時に動かし、自機や弾との当たり判定も含めて「余裕」で動いてしまうのは、時代の流れを感じてしまいます。私が34年前に使っていたPC-6001mkIIはBASICではキャラクター1つを動かすのにも一苦労(文字を動かすならなんとか…)、32年前に購入したX68000は処理速度がだいぶ上がったものの、X-BASICからコンパイラーを使ってマシン語化したものでも、10個以上キャラクターが動くようなものは動作が厳しかったです。

時間があればプチコン4で大作ゲームを作りたい位なのですが、中々まとまった時間が取れないこともあるので、また時折ミニゲームを作ってアップできればと思っています。




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Canon(キヤノン) PowerShot G5 X Mark II

名前: 小川 邦久 リンク: https://kunisan.jp 日付: 2019年8月10日
Canon(キヤノン) PowerShot G5 X Mark II3年半前に購入したPanasonic LUMIX DMC-TX1は、雨の日など少し暗い場面での撮影でシャッター速度が遅くなりがちで、ちょっとした手振れが気になるようになってきました。TX1については光学ズーム10倍(35mmフィルム換算で25-250mm)の機能がある反面、絞りが開放でF2.8と他の1インチサイズ(センサーサイズ)のコンデジに比べると暗めになってしまっていることが一因です。当初は野球観戦などでズーム機能の優先順位が高かったのですが、現在は野球観戦の頻度が減って、代わってPIXTAへの写真投稿などでクオリティーの高さの必要性が増してきていました。加えて今年の2月にTX1を修理に出して以来、絞りを最小値にした場合に画像の右端が少しぼやけ気味になってしまいました(故障と言えるレベルなのか分かりません)。そんなこともあって、タイミング的にもそろそろメインのカメラを買い替えないといけない時期だとは思っていました。

ズーム機能は抑えてでも明るいレンズの1インチサイズのコンデジが欲しいと思っていたところ、いいタイミングでCanon(キヤノン)のPowerShot G5 X Mark IIが発売されました。光学ズームは5倍(35mmフィルム換算で24-120mm)とTX1に比べて低くなってしまいますが、開放F値は広角F1.8でTX1の約2.4倍の明るさになり、手振れのリスクが抑えられそうです。もちろん「ボケ」も表現しやすくなります。そんな感じで、G5 X Mark IIをアマゾンで購入してしまいました。

まず、G5 X Mark IIとTX1との外観上の大きな違いですが、G5 X Mark IIは液晶モニターが上に180度チルトするので、自撮りが可能です。下にもチルトするので、手を上に伸ばして撮影するのにも便利です。

ビューファインダーは手動でポップアップさせて、さらに指でレンズを少し引き出すことで使用することができます。この操作を「面倒」と否定的にとらえる人も多いのですが、私は普段引っ込んでいる方が好みです。TX1では固定のビューファインダーだったものの、指がビューファインダー用のセンサーに触れて背面のモニター画面が消えるなどして、誤動作することがありました。ちなみに、ビューファインダーは通常ほとんど使いませんが、晴天のスキー場など周りが明るい所では液晶画面が見づらくなるので、ビューファインダーがあると重宝します。

充電は付属の専用バッテリー充電器を用いるのが基本で、普通のUSB-Cケーブルと接続しても充電できません。ただ、専用バッテリー充電器は旅行では荷物がかさばってしまうのと、バッテリーパック(NB-13L)を2個常備しておかないと不便なこともあって、できるだけUSB充電をしたいと思っていました。専用のUSB電源アダプター(PD-E1)を使うとUSB充電ができるのですが、価格が高いのとこれも荷物がかさばってしまうので躊躇していました。ただ、調べたところUSB PD対応の充電器とケーブルがあれば基本的にOKだったので、Anker製の充電器ケーブルを購入してみました。問題なく使えています。

あと、TX1は電源のオン・オフがダイヤル式だったため、ポケットの中で不用意にダイヤルが回って電源が勝手に入ってしまうことがありましたが(特にここ最近はダイヤルが柔らかくなって誤作動が増えていました)、G5 X Mark IIはボタンを押すタイプなのでそういった誤作動は起きづらいと思っています。

続いて本題とも言える画質についてです。できればTX1とG5 X Mark IIの画質を並べて比較したい所ですが、手持ちのTX1については上記の通り不具合(のようなもの)が認められるため、TX1自体に変な印象を持たれてしまうと嫌なので、ここではG5 X Mark IIの画像のみアップしておきます。これより下の写真はクリックするとオリジナルの画像が表示されます。


[ AUTO / ズーム無し / F4.5 / 1/1600秒 / ISO 125 ]


[ 絞り優先 / ズーム無し / F1.8 / 1/1250秒 / ISO 125 ]


[ 絞り優先 / 光学5倍ズーム / F2.8 / 1/400秒 / ISO 160 ]


[ 絞り優先 / 光学5倍+デジタル4倍ズーム / F2.8 / 1/400秒 / ISO 160 ]


[ 絞り優先 / ズーム無し / F1.8 / 1/1250秒 / ISO 125 ]


[ 絞り優先 / ズーム無し / F11 / 1/60秒 / ISO 250 ]


[ AUTO / ズーム無し / F1.8 / 1/30秒 / ISO 800 ]


[ AUTO / ズーム無し / F2.5 / 1/60秒 / ISO 125 ]

G5 X Mark IIはTX1と比較して色合いが全般的に綺麗に感じるのと、撮影の際の操作も比較的シンプルで分かりやすいです。特にやや暗めの所ではTX1に比べてISOやシャッター速度で優位性があり、ノイズや手振れのリスクも低減されます。

逆にTX1と比べて少し不便になったと感じる点が2点あります。

・「スポット1点AF」の範囲が「点」ではなく少し広いので、対象が小さい場合には焦点を合わせづらい。
・AUTOモードで水準器が出ない。追尾AFだと水準器が出ない仕様で、AUTOモードでは追尾AFオンで固定されているため。

G5 X Mark IIには「AF+MF」という機能があって、AFで焦点を合わせづらい場合には、シャッターボタンを半押しにしながら前面のリングを回すことで、手動で焦点を合わせることができます。一応この機能があるので、被写体が小さかったり、金網の向こうの人物を取ったりする時など、焦点を合わせづらいような場面でも、わざわざモードを変えずに焦点を調節することが可能です。

あと、動画撮影については解像度(1920x1080または1280x720)とFPS(29.97または59.94)の選択ができるだけで、高速撮影のような特殊な機能はありません。ただ、TX1でも普通の動画撮影しかしなかったので、まあこれで十分です。

PowerShot G5 X Mark IIはまだ使用時間は長くないですが、トータルでは非常に良い印象のカメラです。これからも国内外の色々な所に旅行に行くつもりでいますが、旅先での撮影が楽しみです。



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デジタルカメラ PowerShot G5 X Mark II
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