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日本人の英語

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2009年9月16日

日本人の英語アマゾンで英語学習関連の書籍をチェックしていたところ、「日本人の英語(マーク・ピーターセン著)」という本の評価が非常に高かったので購入してみました。

その中に出てくる例文が面白かったので紹介します。

"Last night, I ate a chicken in the backyard."

日本人的な感覚なら、「昨晩、バーベキューパーティか何かがあって、家の裏庭でチキン(鶏肉)を食べたんだろう」ということが想像できます。

しかし、アメリカ人的な感覚では「夜がふけて暗くなった裏庭で、血と羽だらけの口元にほほ笑みを浮かべながら、にわとりの膨らんだ腹を食べている」ような想像をしてしまうようです。

間違いのポイントは「a chiken(1羽のにわとり)」で、この部分はaを除いた「chicken(鶏肉)」が正解です。aを付けてしまうことで、にわとりを1羽丸ごと食べるようなイメージを与えてしまいます。

この本では日本人の英語の中で、意思伝達上一番問題があるのは「冠詞と数」ということが書いてあります。冠詞は日本語にはない文法ですし、私も冠詞をどう使っていいのか、なかなか理解できずにいた時期が長くありました。しかし、この本では「名詞に冠詞を付ける、という考え方は存在せず、英語的な発想では名詞を冠詞に付ける」ということが書かれていて、「なるほどな」と思いました。英文の並びを考えても、極自然な考え方です。

冠詞と数の他にも、日本人の間違いやすい前置詞や時制、あと受動態の使い過ぎや副詞の誤用など、色々と丁寧に解説されていて、面白く読むことができました。20年前の本ですが、日本人が間違うポイントは当時とあまり変わっていないように思います。

私も英文法について受験の時にも時間をかけて勉強しましたが、瞬間的には理解したとしても、文章を読んだり書いたりする際にちゃんと使えるようになるまでは、かなりの時間がかかりました。基本的には文章をとにかく沢山読むことで、だんだんと身についていったものです。

当時少し誤解があったのが、まず文法が先にあって、そこから言語全体を理解しようとしていたところです。しかし実際には、先に言語そのものが存在していて、それから「文法」という概念が発生してきただけのことで、文法をまず作ってから、言語が構築された訳ではありません。言葉は時代とともに変化しますから、それに合わせて文法的な解釈も変化します。逆はありえません。英語全体を理解する上でも、「結果論」としての英文法を学ぶだけでは、応用も利かずあまり実用的とは言えません。

英語をしっかりと学ぶ上では、英文法の理解は避けて通れませんが、理屈ばかりで考えていると、英語を理解する上でも逆に障害になる可能性があります。やはり、「英語は英語で考える」ということが大事で、文法も時間をかけながら実践を積み重ねて、感覚的に理解するのが確実なようです。





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