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HT1100 NTTドコモ(DoCoMo)/HTC製スマートフォン

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2008年7月27日
HT1100 NTTドコモ(DoCoMo)/HTC製スマートフォン今年の3月にドコモのNM705i(ノキア製)を購入したばかりですが、昨日携帯を買い換えてしまいました。今回購入したのはスマートフォンのHT1100(HTC製)です。

NM705iの機能について特に不満があったわけではなかったのですが、色々と状況が変わったことから今回のスマートフォン購入に至りました。主な理由は…、

・NM705iはLotusNotes(会社で使用)とOutlook(自宅で使用)の両方と同期が可能。しかし、会社のメールシステムがOutlook+ExchangeServerに変更されることが決定して、必ずしもNM705iを使う必要がなくなりました。
・KUNISAN.JPのホームページ管理に必要なサイトを閲覧するのに、JavaScriptやCookieに対応できる環境が必要なのですが、iモードなどの携帯専用ブラウザーではこれらの機能に対応していないため、パソコンと同じ環境でホームページを閲覧できる機能のあるものを探していました。
・携帯のパケット定額プランはランニングコストがかかるものの、ここ数か月でそれに見合ったネット広告収入が得られるようになってきました。
できれば無線LANの機能も欲しかったのですが、パケット定額プランに入っていれば特に必要ないと判断しました。あと海外に行くこともあるので、海外で使用できるということも重要です。

WindowsMobile搭載の携帯を購入したのは今回初めてですが、今までのiモード携帯とは操作感覚が全く異なるものの、マニュアルを見ながら1日ずっと操作をしていたら大分慣れてきました。そんな感じでHT1100のレビューを書いてみたいと思います。

■ コストは?
池袋のビックカメラで本体価格約65,000円でしたが、前の携帯を1年以上使っていれば15,000円程度の値下げがあるとのことでした。私の場合は4か月ほどしか使っていないので、残念ながらこの割引は適用されませんでした。
スマートフォンと言えば、やはりインターネットをガンガン使うことになるので、パケット定額プランでないと話になりません。そこで、iモード以外のパケット定額プランであるBizホーダイ(5,985円/月)にmoperaUライトプラン(315円/月)のプロバイダ契約を付ける形にしました。逆にこの携帯はiモードが使用できないので、今まで契約していたiモード使用料(300円/月)の分は解約しました。
基本料金については今までのものと変わらないので、ランニングコストは月額約6,000円の増加になりました。ただ、利便性を考えると、このコスト以上のメリットはあると確信しています。
※2008/8/5追記: もともとタイプSバリュー(50%割引で月額1,575円/月)だったのですが、通話の利用が減っていて、タイプSSバリュー(50%割引で月額\980/月)で十分だったので、こちらに変更することにしました。これで、基本料金を595円/月抑えることができます。月額合計7,280円/月(タイプSSバリュー+Bizホーダイ+moperaUライトプラン)は、定額パケットプランでは最低料金となります。

■ AC充電アダプターがない?
箱を開けてびっくりしたのが、AC充電アダプターがなく、「別売り」となっているのです。「そんなバカな…」と思いましたが、HT1100はUSBケーブルを使って、パソコンとのデータ通信に加えて充電を行うという仕組みになっていると知りました。いざ使ってみると、ケーブルのごちゃごちゃがない分逆に使いやすいです。
ただ、観光で数日間外出するなど、ノートPCを持参しないような場合には充電に困ってしまいます。そこでドコモ純正のものではなく、「SONY USB充電AC電源アダプター AC-U50AD」を購入してみました。他のメーカーの同様の商品に比べると少々高いのですが、240Vにも対応していて海外でそのまま使えるので、この商品を選びました。

■ ヘッドホン端子がない?
通勤時間に音楽を聴いたり英語を勉強したりするのに、音楽再生機能があると大変重宝します。もちろん、HT1100もWindowsMediaPlayerで音楽を聴くことができます。しかし、電話機本体にヘッドホン端子がありません。ヘッドセットが付属してはいるのですが、これまたUSB端子に接続する形になっています。しかし、このヘッドセットは一昔前のスタイルで、地下鉄の騒音の中で安心して聞けるようなものではなさそうです。
ただHT1100はBluetooth対応です。そこで「ソニー ワイヤレスオーディオレシーバー BT15 ブラック DRC-BT15 B」を購入してみました。このレシーバーには普通のミニヘッドホン端子が付いているので、今まで使っていたヘッドホンやイヤホンをそのまま接続することが可能になります。一度ペアリングが完了すれば、レシーバーの再生ボタンでBluetooth接続ができるようになります。また、レシーバーでMediaPlayerの操作もできます。
※2008/8/1追記: メールの自動受信設定をしていたり、セキュリティスキャンやWindowsUpdateの自動更新をオンにしていると、頻繁に「Bluetoothが"ON"の場合は、Biz・ホーダイをご利用いただけません」というエラーメッセージ(しかもエラー音付き)が出てきてしまいます。これでは気が散ってしかたないのと、やはり受信機の充電に手間がかかること、それにBluetoothの接続自体が面倒だったとこから、HTC専用の「ステレオ オーディオアダプター MFSA-EnMU35」というのを買ってみました。HT1100の対応については記載がありませんでしたが、ちゃんと問題なく使えました。やはりこちらの方が楽です。

■ 操作感覚
HT1100はタッチパネルの操作が特徴的です。基本はタッチペン(スタイラス)+タッチパネルの操作になりますが、基本的な初期設定が一通り終われば、指だけでタッチパネルを操作したり、普通の携帯のようにボタンで操作したりする方式でも、かなりの部分の機能をまかなうことができます。1つの機能に対して何通りかの形でアプローチできるというのは、非常によく練られたアイデアだと思います。もちろん、漢字変換、文字種変更などの基本動作についても、特に違和感なく使えています。

■ PCとのデータ同期
自宅でOutlook2007を使っていますが、このうちのメールのみ同期とか、スケジュールのみ、タスク管理のみ、連絡先のみなどの設定や(もちろん全部いっぺんに同期もできます)、それぞれの同期に対してサイズや日時などの細かい指定もできて便利です。Outlook以外でもExcelやWordなどのデータファイルの同期なども可能で、仕事で使うのにも重宝しそうです。PC(OS:WindowsVista)との接続はUSBケーブル、Bluetoothのどちらにも対応しています。

■ カメラ機能
静止画200万画素と、それほど際立った機能ではありませんが、画質は無難な仕上がりだと思います。動画も普通の携帯並みには取れます。タッチパネルの操作がわかりやすくていいです。フラッシュが無いので、暗いところで撮影できないのは少々残念。

■ ブラウザ
InternetExplorerとOperaの2種類が入っています。ページによってはレイアウトが崩れてしまったり、スクロールバーを多用しなければいけないなど不便な点はありますが、普通のパソコン用のサイトが携帯上で見られるというのは大きいです。もちろんどちらのソフトについてもTableタグ、Cookie、JavaScriptに対応しています。ただ、私がホームページ管理によく使うサイトが3つあるのですが、そのうちの1つがInternetExplorerで開けませんでした。普段はInternetExplolerを使用していますが、そのサイトだけOperaで見るようにしています。
ちなみに、私が見るようなホームページでは閲覧速度は問題ありませんが、画像の多いサイトを閲覧したり、動画や音楽などを頻繁にダウンロードする人にはちょっと厳しい速度かもしれません。まあ、一般的なビジネス用途なら、特に問題ないとは思います。

■ メール
今まで使用していたiモードメール(...@docomo.ne.jpのアドレス)が一切使えくなってしまいました。私の場合には携帯メールは多用していなかったので大きな問題ではありませんが、人によっては躊躇するところではないかと思います。
逆に今までパソコンで使用していたメールアドレスがそのまま使えます。メールを受信してもサーバーにはメールが残るため、「携帯でメールを受信すると、パソコンで受信できなくなる」という心配はありません。ただし、携帯からメールを送ると、パソコンで同期を行っても、パソコン上の送信済トレーにメールが移行してくれません。基本的にメールの送受信は「メールサーバーとの同期」という形で行っているため、このようになってしまうのは仕方がないのでしょう。
あと、今までのiモードメールで慣れていた人にとっては、メール受信時に音が鳴ったりバイブ機能で振動したりというのが無いので、ここは少々戸惑ってしまうかもしれません。ただ、これも「携帯メールではなく、パソコンのメールの延長」と割り切れば納得することができます。

■ microSDHCカード
公式では4GBのmicroSDHCに対応となっていましたが、「Sandisk microSDHC 8GB SDSDQR-8192」が問題なく使用できました。8GBあれば音楽も写真も動画も仕事のファイルも、かなりの量を入れることができます。

あとOfficeアプリケーション(ExcelやWordの編集・閲覧、PowerPointの閲覧)、PDFファイル閲覧、手書き対応メモ、国際ローミングなど、ビジネスに必要な機能を満載しています。これだけできれば、持ち出し用に2台目のパソコンを購入することなく、スマートフォン1台でも十分仕事できそうです。

ちなみに、最初に初期設定が正常に完了したものの、ホームページが全く閲覧できないトラブルがありました。ドコモのインフォメーションセンターに電話をしたところ、「BluetoothがONになっているため」ということで、BluetoothをOFFにすることで問題が解決しました。BluetoothとBizホーダイが併用できないのは少々不便に感じましたが、まあこれも慣れれば問題ないかなと思っています。ちなみにドコモのインフォメーションセンターの対応は丁寧でなかなか良かったです。

まだ購入してすぐなので、機械の反応が自分の予想と違う場合も多々ありますが、これから使い込んで効率よく操作できるようにしたいと思います。





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