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西武新宿駅と新宿駅(JRなど)が離れている理由

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2009年6月28日

西武新宿駅と新宿駅(JRなど)が離れている理由先日、アマゾンで「日本の私鉄-西武鉄道」という本を購入しました。タイトルだけを見て、「車両の写真がたくさんあるものだ」と思いこみをして4歳の息子用に買ってしまったのですが、実際には写真の数はそれほど多くなく、200ページにわたって文章がびっしり書かれている単行本でした。子供には難しい内容ではありますが、少しでも西武線・西武鉄道に関心がある人には興味深い内容となっています。

私も長年疑問に思っていたことですが、西武新宿駅が新宿駅(JRなど)と離れている理由が記載されていました。これには諸説あるようですが、本書に載っていた内容を要約するとこんな感じです。

1) 1964年に新宿東口に駅ビルが完成、当初は西武新宿線も乗り入れる予定だった。
2) この駅ビルのキーテナントとして、高島屋が名乗りを上げた。このことに伊勢丹は危機感を持っていた。
3) 伊勢丹は池袋に出店計画を持っていた。このことに西武百貨店は危機感を持っていた。
4) 西武社長と伊勢丹社長とが話し合い、伊勢丹が池袋に出店しない代わりに、西武が高島屋の新宿出店に反対するという約束になった。
5) このことが原因で、西武新宿線は新宿駅ビルへの乗り入れができなくなった。

この他にも西武鉄道の歴史、戦後製造された全車両の説明、西武秩父線開業について、大手私鉄の中での西武鉄道の特色など、西武鉄道にまつわる様々なことが書かれています。非常に詳細かつ具体的な記述ですが、鉄道マニアはもちろんのこと、マニアではない一般の人もしっかり読める内容になっています。

私が特に面白いと感じたのは、著者の車両デザインに対するこだわりです。西武701系を「通勤型車両デザインの二大傑作の一つ」としたり、逆に関西の南海電鉄「ラピート」を「アバンギャルドな形には閉口」と言ってみたり、京成スカイライナーを「意味不明、無駄なフォルム」あるいは「スベリ台」と揶揄してみたり、読んでいて思わず笑ってしまいました。

著者によれば西武の車両は「駄作と思えるものがない」「シンプル・イズ・ベストといった美しさがある」ということですが、この点については私も同意してしまいます。





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