
私は昔のドンキーコングや初代スーパーマリオなどの横視点のジャンプアクションゲームが好きで、かなり前から一度はそんな感じのゲームを作ってみたいと思っていました。ただ、過去に自キャラを歩かせて、敵をジャンプして避けるだけのミニゲームは作ったことはあったものの、地形のあるものは作ったことがありませんでした。そのようなゲームに「物理演算を加えたら面白いかも」と思って作ったのが今回の作品になります。
タイトル: フルーツ好きのアルパカさん
公開キー: 4BAMNK394

作りはじめはドンキーコングのスロープが頭にあったので、まずはそのような画面をグラフィック命令で簡単に作ってみました。自キャラは何でもよかったのですが、8月からプチコン4上でDOTOWNのキャラが使えるようになったので、この中からパッと目に付いたアルパカをピックアップしました。しかし、最初は自キャラの慣性や地面との摩擦の調整が難しかったり、停止時にキャラが上下に揺れたり、ジャンプの操作性がイマイチだったりなど、課題が多すぎて「ゲームとして完成させられないかも…」と思ってしまう程でした。

それでも何とか調整に調整を重ねて、自キャラの操作については遊べそうな程度にはなってきました。その後はグラフィック命令を多用して色々なステージを作りつつ、上から下に落ちるキャラ(タコ、ダンベル)、下から上に昇るキャラ(風船)、自キャラを追いかけるキャラ(おばけ)などを加えていきました。

今までに作った物理演算系ゲームの復習のような形で、シーソー、回転体などのオブジェクトも設置しました。こちらの描画も基本グラフィックですが、動くオブジェクトをグラフィック命令で描画すると、処理落ちで点滅を起こしやすいことから、この上に同じ色のスプライトを重ねて点滅しないようにしています。シーソーや回転体を画面内に複数設置する場合には、実は色のRGB成分をそれぞれ微妙に変えてあって、キャラが接触したオブジェクトのRGBからどの番号のオブジェクトかを判別、そこから回転角度、回転速度などのパラメーターを抽出して物理演算を行う形を取っています。

あと、バネ運動するキャラ、土を掘ったり埋めたりのキャラ、糞を落とすカラス、膨張するバンパー…など、思いつくアイデアをどんどん入れていきました。最終的にはチュートリアルステージ2つを含めて全24ステージになりました。小規模な作品の多い私としてはかなり大作と言えます。

途中、頸椎ヘルニアによる首~肩の痛みでゲーム制作のできない時期もあったりしましたが、作りはじめから約2か月半後の先週末にようやく完成、公開することができました。

ちなみにこのゲーム用に自作BGMを3曲入れています。どれもコード進行は本やネットから拝借したもので、それにメロディを乗せていくような流れで作りました。オープニングBGMは作曲入門書にあったコード進行、メインBGMは「コンドルは飛んでいく」、エンディングBGMはカノン進行をベースにしてメロディを作りました。上手い下手は別にして、曲作りはゲーム作りの中でも個人的に好きな作業です。(画像は作曲に使用したプチコン4作品「TINY MML SEQUENCER」です。作者:Shinoさん、公開キー:4Q44DREF3)
公開後、X(旧Twitter)上で色々な方にこのゲームをプレイいただいている動画を拝見して、作者として嬉しい限りでした。久しぶりにまともに時間を費やしてゲームを作りましたが、「やはりゲーム作りは楽しい」と改めて思いました。
プログラムは以下の通りです。私がプチコン4で制作したプログラムの中では最長になります。
実は既に新しいゲーム制作に取り掛かっていて、次は「エクセリオン風シューティングゲーム」になります。こちらも何とか完成させたいです。
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