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火花 - 又吉直樹

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2015年7月23日

火花 - 又吉直樹話題の「火花」ですが、妻が近所の書店で買ってきたので読んでみました。

私は小説と言えば学生時代に太宰治を数冊と村上春樹をほぼ全冊読んだ位で、他はほとんど読んだことがありません。文学に関しては正直詳しくないです。そんな私でも非常に読みやすく、「次に何が来るんだろう」というワクワク感の中、どんどん読み進めてしまいました。読み終わるのに2日程かかりましたが、読む速度がゆっくりな私としては、異例の早さと言えます。

この本が出る前からピースの又吉はよくテレビで見ていましたし、お笑いのネタ的にも結構好きな芸人ではありました。テレビでも「読書好き」ということはやっていたので、「小説を出した」と聞いた時も、特に驚くようなことはありませんでした。

ネット上ではこの本がかなり前から話題になっていましたが、ただ、まさか芥川賞を取るところまで行くとは思いませんでした。私も「ピース又吉の作品」ということで興味はそれなりにあったものの、本を購入する所までは行きませんでした。しかし、今回の芥川賞受賞で、「これは買って読んでみないと…」と、完全に世間に流される形になってしまいました。

その「火花」ですが、ストーリー展開はもちろんのこと、人の表情・感情や周りの風景などの描写が、とてもうまいと感じました。時折、「あれ?」と思うような、少し強引な話の持って行き方を感じることもありましたが、後の文章を読んでいくに連れて、そのような心の引っ掛かりも「解釈」の中に消えていきました。さすがに、小説終盤の神谷さんの行動には「えっ!」と思ってしましたが、それでもその後の話のやり取りでうまく飲み込むことができました。

あと、「小ネタ」の散りばめ方は秀逸です。主人公と神谷さんの掛け合いなどは、本物のお笑い芸人にしか書けないように思えます。やはり、経験を多く積んでいる人の作品は、その内容にも自然と納得させられてしまいます。

芸術的にどうとか、難しい事はよく分かりませんが、一つの作品としてとても楽しく読むことができました。今回は作者自身の実体験を大きく活かせた内容ですが、次回作がどういう風になるのか本当に楽しみですね。





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