ケニア・サファリのススメ

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ケニア旅行記
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ナイロビ到着 その②

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 グラディスに「まだ時間があるから、薬局に行ってマラリアの予防薬と虫除けスプレーを買ってきたら。あとスーパーで水もね」と言われた。事務所のキッチンで皿洗いをしていたおばさんが連れて行ってくれるということで、一緒にエレベーターを降りて街を歩いた。
 ガイドブックには「ナイロビの街は危険なので、昼でも一人で歩かないように」と書いてあったが、これが本当かどうか聞いたところ「地元の人と一緒なら大丈夫だけど、あなた一人で歩いてたら、頭をゴツンとやられてお金を取られるわよ」と言われた。現地の人にこのように言われると、やはり現実味を帯びてくる。急にまわりの視線を感じるようになった。

 まず薬局でマラリア予防薬メフロキンと虫除けスプレーを購入。メフロキンは1錠339シリング(約529円)もする。1週間に1錠必ず服用し、帰国後もマラリア潜伏期間の数週間は飲み続けることになっており、多少大目に合計8錠購入した。
 その後スーパーへ。自分の買い物は水だけだったのだが、おばさんの方はサファリ・ツアー用の買出しを頼まれていた。リストを見ながら、牛肉、バター、オレンジジュース、石鹸、ティッシュ、固形燃料…、と次々にカートのカゴに入れていく。「これ運ぶの手伝って」と、ここではすっかりカートを押す係になってしまった。結局、出発予定の9時半を大幅に過ぎてしまい、ようやく10時前にPlanet Safariのビルまで戻ってきた。

 すでにビルの前の集合場所で、別の参加者がトヨタのランドクルーザーの横で待機していた。スウェーデン出身で1ヶ月のマダガスカル旅行を終えたばかりのニーナ、ステラの女性2人組、中東旅行が好きだという神戸出身のトモさんと4人で後部座席に、それにドライバーのマイナ、カー・エンジニアのフランシスと併せて6人での出発となった。

 車に乗ってすぐ、買ったばかりの虫除けスプレーを腕にシュっとかけてみた。薬草の臭みの部分だけを強めたような、鼻をつくものすごい匂いがした。あっという間に車内に充満して、会ったばかりのニーナにも「何の匂いなの?」と変な顔をされてしまった。でもこれだけ強烈な匂いなら、きっと虫もよってこないだろう。

[ Planet Safariのサファリカー ]

 ナイロビ市内はゆっくり目に走っていたのだが、市街地を抜けると急に車のスピードを上げた。道はアスファルトで舗装されているものの、所々に水溜りほどの大きな穴があいていたりして、かなり状態が悪い。そんな中、日本の高速道路を走るような速度で運転しているので、いったいどれ位のスピードで走っているのだろうと運転席のメーターを覗き込むと、針がゼロのところで止まったままだった。壊れているのだ。修理していないところを見ると、こちらの人にとって時速何キロで走っているかなんていうのは、あまり重要ではないのだろう。

[ ナロクの町並み ]
 途中ナロクという町で休憩、昼食を取った。チャパという小麦粉をパイ状に焼いたものと、豆、羊肉、スクマウィキという東アフリカ独特の野菜が出てきた。スクマウィキは見た目はほうれん草のようだが、口に含むと干草のような独特な香りがする。ケニアの料理はいたって淡白で、フランス料理や日本料理のような上品な味付けは無いに等しいが、もちろん食べられないわけではない。

 ナロクでもそうだったが、途中のガソリンスタンドや休憩ポイントで車を停めると、何処からともなく子供が車に寄ってきて、何かを書くそぶりを見せてペンをくれと要求する。「勉強するから」と言う子供もいたりするが、本当に勉強に使うのか、それともペンを売って生活費に充てるのかはよくわからない。どこかの本に「日本のペンは性能がいいので、アフリカの子供たちは日本人からペン欲しがる」と書いてあったが、スウェーデンの2人にも同じようにねだっていたので、日本人だけからペンを欲しがるというのは事実ではないようだ。ただ、ニーナにペン(日本製)を貸したら「書きやすいペンね」と言われたので、性能がいいことについては本当なのかもしれない。

 食事を終えて、お土産屋のしつこい勧誘を振り切り再び出発。ここから最初の目的地、マサイ・マラ国立保護区までは約1時間半の道のりだ。果たしてどんな野生動物が見れるのだろうか。

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