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一億人の英文法

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2015年11月18日

一億人の英文法約20年前に英語学習を本格的にスタートしてから、英文法は比較的しっかりとやってきたつもりです。英文法関連の本も結構な数を読んできました。ただ、ここ最近はまともに英文法の本を読んでいなかったこともあり、少し頭を整理する目的で、久しぶりに英文法書を購入してみました。タイトルは『一億人の英文法』で、アマゾンなどでも非常に評判の高い本です。

手元に届いてから、10日程かけてじっくり読んでみましたが、評判の通り非常に読みやすく、英語初心者から上級者までも幅広く学習できるよう、細かい所まで丁寧に解説された本です。学校英語のように英文を後ろから訳そうとしたりせず、「英語を英語のまま理解する」ことが大前提になっています。文章をネイティブのように前から後ろへ順番に理解できるよう、しかも「感覚的に」うまく説明してあります。「この本を学校の英語の授業で使ったらいいのに」と思うほどでした。

特に日本人に間違いの多い名詞(可算名詞、不可算名詞、複数形、単数形…)や冠詞("a"と"the"と無冠詞の使い分け)には多くのページを割いています。話すことと書くことにあまり重点を置かない学校の英語教育では、名詞や冠詞の重要性はそれほど高くないのでが、英語を話したり書いたりするようになると、英語の名詞や冠詞の感覚的な難しさを痛感するものです。この本ではその辺りもイラストを交えつつ、分かりやすく説明しています。

下手な文法書だと、読み終えてから英文を書く際に「こう書かないとダメ、こう書かないとルール違反…」のようになったりしますが、この本を読んだ後は、「こう書いてみよう、この書いた方がより自然に…」というように、積極的に文章を書ける気さえもしてしまいまいた。

そんなこんなで、この本で新たに学んだ知識をメモ代わりにここに書いておきます。

・"John is taller than me."の方が"John is taller than I."よりも圧倒的にポピュラーで自然。"taller than I"の方は古臭く何か変にこだわっている印象。

・"all the 比較級"=「その分だけ」。"I like her all the better because she is shy and modest."(内気で控えめな分彼女が好きだ) "The fact that I simply ignored his rude comments made him all the more angry."(彼の失礼なコメントを無視したことがそれだけ彼を起こらせた) 文中に「理由」があり、"the"が「その分だけ」を示す。

・"I'm surprised that you feel so upset." "I'm surprised that you should feel so upset." 前者は「あなたが気分を害している」という事実に対して「びっくり」、後者は「あなたが気分を害することになるなんてびっくり」と、事実のみならず「どうしてあなたそういう状況になってしまったのか」という、そこに至るプロセスまでも含んだ表現。

・"but ~"=「~をのぞいて」 "I'll date anyone but Saori."(サオリ以外だったら誰とでもデートするよ) "but for ~"=「~がなかったら」 "But for your encouragement, I would have given up a long time ago."(君の励ましがなかったら、ずいぶん前にあきらめていただろうな)

・"except (for) ~"=「~をのぞいて」 "We are open every day except (for) Monday."(月曜日をのぞいて毎日営業しています) "except for ~"=「~がなかったら」 "The roads were clear except for a few cars."(数台の車をのぞけば、道路がガラガラだった)

・フォーマルな文体を除き、"whom"は使われなくなりつつある。ただ、前置詞を前に置く形では、whomがいまだに使われる。"I got a beautiful letter from the family with whom I stayed in Australia."(オーストラリアでホームステイした家族から美しい手紙をもらった)

・人+モノを修飾する場合には、whoでもwhichでもなくthat。"I've seen a lot of people and things that I don't want to see again!"(もう2度と見たくもない人やモノをたくさん見てきたよ!)

・修飾ではwho(whom)やwhichよりもthatを使うケースの方が多い(目的語の場合にはthatも使わない)。ただし、カンマ付きの注釈的な"which"や"who"は例外。"Jim, who speaks French, works as a tourist guide."(ジムはフランス語を話すんだけど、旅行ガイドをやっています) "We stayed at th Grand Hotel, which some friends recommended to us."(グランドホテルに泊まったんだよ。何人かの友達が僕たちに勧めてくれたとこ)

・"To make new friends is not so easy." "Making new friends is not so easy." 前者は「新しい友達を作ることは簡単ではない」という一般論的で、教育評論家がテレビで論じているような感じ。後者は転校で苦労している娘に「新しい友達を作るのはね…」など、実際に起こっている感覚が伴ってくる。

・"to have 過去分詞"は頻繁には出てこない(「それ以前」をしっかり示したい時だけに使用)。"I'm really happy to win this tough match."(この厳しい試合に勝つことができ、大変嬉しい) "He is the first Japanese to travel in space."(彼は宇宙旅行をした最初の日本人です) 厳密に言えば、どちらもto不定詞の内容は「以前」に起こったことなものの、このままの形でも時間関係は明確な上に自然な文体。

・"~ is all"=「~で全部だよ」 "Calm down. I just asked her if she wanted a drink is all."(落ち着けよ。僕は彼女に飲み物欲しいかどうか尋ねただけだよ) "I"の前に"that"はつかない。アメリカ英語。

・"I'm gorgeous, aren't I/isn't it?"(あたしってきれいでしょ?) "I am"の付加疑問。

・"What do you think was in the mysterious parcel?"(その得体の知れない小包の中に何が入っていたと思う?) 節の中の主語を問う質問には、"that"を入れない(この分では"that"を使うと"was"の主語と考えられてしまう)。

・実演は動詞現在形。"I chop the carrot into small cubes like this."(ニンジンを小さく賽の目に切りまーす、こんなふうに)

・進行形で未来を表す場合には「予定(~する予定です)」の意味。 "I'm going to leave for London on Monday." "I'm leaving for London on Monday" 前者は「月曜日にロンドンに出発するつもり」と具体性があまり感じられない。後者は「月曜日にロンドンに出発する予定(すでにチケットを手配し、しっかりと旅程ができあがっている)」という感じ。

・"be to"は「進むべき道を指し示す」。"You're to finish your homework before watching TV." (テレビを見る前に宿題を終わらせるように) "2 students from my class are to be awarded study-abroad scholarships."(僕のクラスの学生が2人、留学奨学金を与えられることになっている) "At my best friend's wedding, I met the woman who was to become my wife."(親友の結婚式で、僕は後に妻になる女性に出会った)

・"Look, I'm sure this is nothing but a phase your kid is going through."(いいかい、これはお子さんの成長の一時的な段階にすぎないんだよ)

・asはwhenやwhileよりも強い同時性を感じさせる。"I had a great time when I was working in New York."の"when"は"as"に変えられない。"The phone rang as I was going out the front door."(玄関を出ようとしていたら電話が鳴った) "As the match was about to start, there was a power cut."(試合が始まろうとしていたら、停電になった) "I found a \1000-note as I was cleaning the sofa."(ソファを掃除していたら1000円札見つけた)






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