初めての海外だったロサンゼルス一人旅から、私はすっかり海外旅行好きになってしまいました。海外旅行と言ってもパッケージツアーには一度も参加したことはなく、全て個人で手配して気ままに動くスタイルの個人旅行です。ロサンゼルス以降、最低でも年に2~3回のペースで海外旅行に出かけ、それを10年以上続けました。渡航先で英語を使って話をしていると、よくロサンゼルス一人旅の時に言葉で苦労したことを思い出します。そして、「自分でもここまで来れたんだ」という満足感を味わう事もあります。ロサンゼルスの時には、私がこのような形で世界の国々を自由に旅行できるようになるなんて、全く想像も付きませんでした。
パッケージツアーは行動がある程度制限されてしまう代わりに、英語を知らなくても安心して旅行ができます。しかし、個人旅行の場合には、最低でも片言以上の英語を知っている必要があると言えます。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなど、英語を母国語とする国の旅行はもちろんのこと、非英語圏の中でも北欧や西欧などは一般市民レベルでも英語の通用度が高く、その他の国でもホテル、レストラン、ショッピング、空港、ツーリストインフォメーションなど、英語が使える場面はどこにでもあります。一時期テレビの影響から、海外で外国語を全く知らない日本人の個人旅行者が増えた事がありました。しかし、何か困ったことがある度に、英語のわかりそうな日本人を見つけて助けてもらったりするなど、そのような形の旅行では何らかの不便を強いられることになってしまいます。あと、せっかくの個人旅行なのに、旅先で現地の人や他の国の旅行者とコミュニケーションが取れないようでは、旅の楽しみも半減してしまいます。英語圏にしても非英語圏にしても、海外旅行の上で英語は世界共通の言葉です。
もちろん、時刻表や各種料金など、変動する可能性のあるものについては、インターネットを利用することも多々ありますし、一番最近の旅行では旅先で無線LAN対応のスマートフォンを使って、Googleマップの地図で美味しそうなレストランを探し、分からない単語は辞書ソフトで調べ、現地情報を直接ホームページでチェックする、ということもしました。情報収集のやり方は、今後も時代とともに変わっていくことでしょう。それでも、コミュニケーションツールとしての英語の重要度が低くなることは絶対にないはずです。