ケニア・サファリのススメ

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ケニア旅行記
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サンブル危険情報

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 サンブル国立保護区に入る頃にはすでに日が暮れかけていて、ゲーム・ドライブをしながらそのまま宿泊先に直行した。

 ロッジに到着してから荷物の整理。その間、日本でプリントアウトしておいた外務省海外危険情報を見る。すると「イシオロ」という地名が目に留まった。サンブルに入る前に通ったところだ。
「北部国境地帯では武装強盗団が横行するなど…」
「死者100名以上にのぼる部族衝突発生…」
 ろくなことが書いていない。
「イシオロ県に対する『観光旅行延期勧告』を継続します…」
 来てはいけないところに来てしまったのだ。でもツアーの日程が終了するまでは戻るに戻れないので、ただ何もないことを祈るしかなかった。

[ サンブルロッジ ]
 宿泊先のサンブル・ロッジは川沿いにあり、雰囲気もよくて快適なところだった。部屋は広く清潔で、バスルームにはシャワーの他にも、ちゃんとしたバスタブがついている。
 ロッジの裏にある岸辺には野生のワニがいて、夜はライトアップされている中、数頭が集まって休んでいる。敷地の奥にはプールがあり、宿泊者は無料で利用できる。プールの管理人も陽気で、冗談を言いながら話掛けてくることもある。
 レストランは窓がなくオープンになっており、外の空気を吸いながらおいしい食事が取れる。ただ、昼間はルリムクドリやサバンナモンキーがパンを盗んだり、夜は蛾が食べ物や飲み物に集ったりと、必要以上に賑やかな食事になってしまう。

 サンブルでは2泊して、マサイ・マラやナクル湖同様にゲーム・ドライブにも出た。でも、ナクル湖までに見たかった動物はほぼすべて見終わっていて、どちらかというとのんびりとドライブを楽しむ程度だった。昼間はロッジに戻って、プール沿いのベンチで横になり、雲を見ながら時間を過ごした。

 ここでは豊富な種類の鳥類がいるほか、網目の鮮やかなアミメキリンや縞の細かいグレービーゼブラの生息で有名。グレービーゼブラはケニア北部、スーダン、エチオピア、ソマリアに生息しているが、ケニアの他の国では食料として捕獲されてしまうなど絶滅の危機にある。中には国境を越えてサンブルに来てまでグレービーゼブラを密猟する者もいるという。

 また、他の国立公園や国立保護区に比べてヒョウを見る機会も多い。サンブル滞在最終日にはヒョウの母子に遭遇した。朝日に照らされた草むらで、母親が子供を追いかけたり、茂みに隠れて近づいてきた子供を驚かしたりとかして、なかなかほほえましい光景だった。ちなみに親子でじゃれあいながら狩りを教えるという説もあるが、仮に教えてもらわなくてもヒョウは本能的に狩りをすることができるらしい。
[ グレービーゼブラとアミメキリン ]

 サンブルに滞在している間は危険な雰囲気というのは感じなかった。少なくともナイロビよりは全然ましだ。確率論的な話をしてしまえば、たとえ「旅行延期勧告」が出ているようなところでも、自分から危険を冒すようなことをしなければ、事件・事故に遭遇する可能性というのはほぼゼロに近いだろう。でも完全なゼロではない。何かが起きるときには前触れもなく起きるもの。もし事前にここに観光旅行延期勧告が出ていることを知っていたら、万が一のことを考えて恐らく行かなかったと思う。結果的には楽しい滞在ではあったけど。

[ 遠くケニア山を望む ]
 サンブルを出てナイロビに向かう間、標高5199mのケニア山がくっきりと見えた。雨季は雲にすっぽりと覆われてしまうことが多く、なかなか外観を見せることがないらしい。当初の予定では4日ほど使ってケニア山登頂してみようと思ったのだけど、ガイドブックには「雨季はスリップしやすい上、山頂は相当寒く景色も見えない」と書いてあったので、さすがにあきらめた。1時間もすると山頂付近が雲に覆われてしまったが、とりあえず一瞬でも山の姿を見ることができてよかった。

 ちょっと遅めの昼食の後、約1時間でナイロビに到着。久しぶりにPlanet Safariの事務所に戻ってきた。ここで初日から7日間一緒だったニーナ、ステラの二人組、サンブルから3日間一緒だったクリスピンとお別れとなる。3人に写真をメールで送ることを約束してさようならの挨拶をした後、マイナ、ベナルド兄弟が宿泊予定のホテルへ送ってくれた。道中、チップとして二人にそれぞれ1,000シリング(約1,560円)を渡した。それからホテルに到着して、チェックイン後に二人ともお別れとなった。

 ホテルはナイロビ中心部からちょっと離れたところにある中級宿で、正規料金は一泊US$30。いままで泊まった高級ロッジに比べたら正直みすぼらしく、夜中に4回も停電があったりしたが、部屋自体は清潔でシャワーのお湯も出て悪くはなかった。
 明日の滞在8日目まではツアー、宿泊、食事全て込みでUS$1,000のはずだったのに、夕食後ウエイターに「食事料金は払っていただくことになっています」と言われた。これでは話が違うので、「旅行会社に電話して確認する」と言ったら、ウエイターはあわてて「サインをもらえればそれでいい」と紙を差し出し、それにサインをして事なきを得た。ウエイターが小銭を稼ぎたかったのか、それともPlanet Safariの方の連絡ミスがあったのかはわからないけど、ケニアではこの手のトラブルがあまりにも多い。

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