ケニア・サファリのススメ

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ケニア旅行記
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コーヒー畑と工場見学

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 続いてコーヒー畑と工場見学。子供たちは帰ってしまい、さっきのガイドに1対1で説明してもらった。
 ここキアンブーには3平方キロ程の広さのコーヒー畑があり、6月〜7月、11月〜12月の年2回の収穫期には、ナイロビ周辺から2000人もの人がコーヒー豆をつみにやってくるという。
 パラダイス・ロストで栽培されているコーヒーは2種類。テレビのコマーシャルなどでもよく名前を聞くアラビカと、一本あたりの収穫量が多いルイル・イレブンという品種だ。

[ 熟したルイル・イレブンの実 ]
 アラビカは1000年以上も前から世界各地で栽培されているという、いわばコーヒー豆の老舗。味も良く、コーヒーショップのコーヒー豆としてもよく使われている。化学肥料を一切使わず、水と土と太陽があれば栽培できるという。面倒な点は8〜10年周期ごとに幹を切り落として、新しい芽を育てるようにしないと、豆の品質が落ちてしまうこと。やはり多少の手間は必要だ。ちなみにここの農園は1926年にイギリス人によってアラビカが植えられたのが始まりとのこと。
 ルイル・イレブンの方は植えてから2年で実がなり、10年でアラビカの約10倍の収穫量が得られるという。こちらは年が経っても幹を切ることはなく、10〜15年経ったら寿命でまた新しく植えなおす。また、アラビカは高く育ってしまうため、収穫用に上に伸びた枝を切り落とさなければいけないが、ルイル・イレブンは幹が低いためその必要はない。収穫率のよさから、ケニアではルイル・イレブンの生産が増えているという。

 つんだ実は工場の外にあるじょうろを大きくしたような容器にまとめて入れられて、水を使って溝を流れながら工場内に輸送される。まず実を大きさによって機械で自動選別する。最も高いグレードはサイズの大きい「グレード1」で、中の豆の密度も高く味も品質もよい。最もサイズの小さい「グレード4」は商品としてはほとんど価値がなく、主にケニア国内で消費されるとのこと。
 実の皮をむくと、白い中身が出てきてコーヒーとは思えない程甘い味がする。この甘い層をアルコール発酵させて取り除き、2週間じっくり乾燥させた後、落花生の皮のような薄皮をむくと、例のコーヒー豆の姿になる。これを袋詰にしてケニア政府関連の会社に売る。ちなみにコーヒー工場が直接豆を輸出したり、喫茶店を開いたりすることは法律で禁止されているらしい。将来ケニアでも規制緩和はやってくるのだろうか。

 工場を見学した後は休憩室で一休み。ここで取れた豆でコーヒーを入れてもらった。一口飲んでみるが…、あまりおいしくない。ガイドに「おいしいか?」と聞かれたが、「おいしい」と答えておいた。本当のことは言えない。南米にも同じことが言えるが、コーヒー原産国で飲むコーヒーはおいしくないことが多い。
[ 豆自動選別機 ]

 コーヒー工場の見学が終わるとすでに午後3時。デビッドに「昼食は何がいい?」と聞かれたので、「ケニアらしいものが食べたい」と答えたら、ナイロビ中心部で人気があるという一般食堂に行くことになった。

 道中警察の車を見かけた。するとデビッドが「あいつらは強盗だ」とつぶやいた。
「不当に逮捕して、金を取って釈放する。それも自分の金にしてしまうんだ。ケニアでは誰も警察を信用していない」
 そういえばサファリの帰りにマイナも警察の制止を無視したことがあった。理由を聞いたら、やはり「お金を取られるだけだから」と言っていた。
 警察が信用できない国というのは観光業にとっては致命的だ。ケニアではスリや詐欺はもちろん、場合によっては殺人でも、まともに取り合ってもらえないことがあるようだ。しかもここ数年治安の悪さから貴重な収入源である海外からの旅行者の数が激減しており、それがまた治安の悪さを引き起こしている。悪循環だが、警察が「信用なし」のままでは回復の望みは薄い。

 ナイロビに入り、地元の人の間でもかなりの危険地帯と言われる場所を通る。途中にあった公衆便所から、吐き気がするほど強烈なにおいがした。それから食堂そばの道路に駐車し、車を降りてすぐ、身なりの汚い子供が金をせびってくる。さっと食堂に入って振り切ったが、デビッドとアレックスがいないと本当に危険な雰囲気だ。二人は「特にあまり人のいない週末は、旅行者一人で歩くと危険」と言っていた。

[ ウガリとビーフ ]
 メニューはとうもろこしの粉を練って蒸したウガリにビーフだった。食べる前に手を洗い、手づかみでウガリを親指程度につまみ、ビーフと一緒に口に入れる。ウガリはここの主食だけあって、シンプルだけど飽きの来ない味がする。まあこれは好みの問題だが、ケニア長期滞在者で「ウガリは口に合わない」という人もいることはいる。

 翌日の昼食も別のところでもウガリを食べたのだが、一番のお気に入りは煮魚のココナッツミルクあえとの組み合わせだ。170シリング(約265円)だったが、日本人の胃袋の限界をはるかに超える量だった。

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