金属製品(タングステン製品)の洗浄時に注意すること(金網のカゴを使うような場合)
金属製品(タングステン製品)の洗浄時には注意が必要です。特に金網のカゴを使用する場合には絶縁体を製品と金網の間に置くようにします。
※本ページは自己学習のために作成されたもので、内容の正確性や完全性は保証しません。
ステンレスのような金属もごく微量ですが、表面がイオン化します。ステンレス板が単独で溶液に浸してある場合には、放出された電子と溶液の水素イオンが結合し、水素となって表面に付着します。(鉄イオンのみ例に取りました)
2種の違う金属を溶液に浸した場合には、イオンは溶液中に放出されますが、解けづらい方の金属が電位差のため陽極として働き、電子は伝導度のより高い金属間を伝わります。陽極側に移動した電子は表面で電解した金属イオンと結合し、金属が析出します。なお溶解しやすい方の金属が、水素よりもイオン化傾向の高い場合には、金属のかわりに水素が発生します。金属析出個所、水素発生個所は2種の金属が接するところに近いところから始まります。
溶液内にイオン化した不純物があり、かつ解けやすい方の金属よりもイオン化傾向の低い場合には、表面に不純物が析出します。
この様な状況を防ぐには、2種の金属間にガラスのような絶縁体を挿入する必要があります。この場合には溶けやすい方の金属に水素が付着するのみで、解けづらい方の金属は電子が流れ込まないため、電解した金属が析出することはありません。
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