アルミニウム合金(主な展伸材)の成分と特徴アルミニウム合金(主な展伸材)の成分と特徴について、簡単に説明します。※本ページは自己学習のために作成されたもので、内容の正確性や完全性は保証しません。 工業用純アルミニウム(1000番台) 導電性と熱伝導率が高く、耐食性も良い。送電線、熱放射材(ヒートシンク)や日用品などに使われている。ただし、強度は比較的低いので、電線には鋼芯、板では強力アルミと合わせ板(クラッド)にするなどの方法が用いられる。 Al-Cu-Mg合金(アルミニウム-銅-マグネシウム)(2000番台) ジュラルミン。鋼に匹敵する強度がある。ただし、Cuの影響で耐食性が良くない。そのため、耐食性合金と合わせ板(クラッド)として用いられる。 Al-Mn合金(アルミニウム-マンガン)(3000番台) 純アルミニウムより強度が高く、成形性も良いので、容器、建材などに用いられる。さらにMgを添加したものは強度が向上するため、缶などに使用される。 Al-Si合金(アルミニウム-ケイ素)(4000番台) 熱膨張率が低く、耐摩耗性がある。さらにMgやCuを添加することにより、ピストンや耐摩耗性部品の鍛造用材料として利用される。 Al-Mg合金(アルミニウム-マグネシウム)(5000番台) 耐食性に優れ、溶接性が良い。また、「アルマイト」と呼ばれる陽極参加による防食や着色が容易で、建材、鉄道車両、装飾品、カメラ、日用品など様々な用途がある。 Al-Mg-Si合金(アルミニウム-マグネシウム-ケイ素)(6000番台) ジュラルミンほどは硬くないが、加工性に優れるため押出し加工の製品に向いている。サッシ、鉄道車両、タワーなどに用いられる。 Al-Zn-Mg(-Cu)合金(アルミニウム-亜鉛-マグネシウム) 超々ジュラルミンと呼ばれる。強度が高いが、耐食性が悪く、応力腐食感受性が高いため、MnやCrなどが添加される。切り欠き感受性が高く、水素脆化傾向も持つ。 (おまけ)Al-Be合金(アルミニウム-ベリリウム) 純アルミよりもさらに軽く、アルミの欠点である弾性率を向上させたもの。超々ジュラルミンの3倍の弾性係数を持つ。
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