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製作: 小川 邦久

4日目 2003年4月29日(火)美人探し

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 朝起きてすぐ、ロッジの隣にある小学校を覗いてみる。まだ授業が始まる前で、男の子が校舎の裏庭でサッカーボールを蹴りあっている。フェンスのすぐ内側を先生らしき人が歩いていたので、写真を撮っていいかを確認したら快く了解してくれた。フェンス越しに子供の写真を数枚撮った。
 コスタリカではサッカーが国技で、学校の校庭や広場では朝や放課後はみんなでサッカーボールを蹴っている。国内各地にサッカー場があって、子供から大人まで試合を観たり参加したりと、この国のサッカー熱は非常に高く、まさに国民的スポーツと言える。

[ 朝の小学校 ]
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[ 朝食のコーヒー ]
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 朝食はパパイア、パイナップル、バナナにパンとコーヒー。コーヒーはモンテベルデで有機栽培されているもので、地元のモンテベルデ内と一部アメリカ向けにしか出荷していないとのこと。香りと後味が良く、とてもおいしかった。
 コスタリカに来るまで、過去の経験からコーヒーの原産国で飲むコーヒーはうまくないと決め付けていた。ペルーではインスタントコーヒーが容器ごと出てきたし、ケニアでは焙煎方法に問題があるのかちょっと生臭い味がした。コーヒー原産国の多くが、良質の豆を全て輸出向けに出してしまうため、国内で消費されるものは品質が劣ることが多いらしい。
 ただし、ここコスタリカは違う。「コーヒーはコスタリカの文化」というだけあって、コスタリカ国内のコーヒーも輸出向け同様レベルが高いのだ。

 朝食が終わって、テレビでニュースを見た。コスタリカにも、やはり朝のニュースはあるようだ。スペイン語で内容が良くわからなかったので、ロッジのオーナーに内容を聞いた。
「最近、子供が犬にかまれることが問題になっている。3月には5件も発生したんだ。犬の種類が増えてきて、しつけが一様にはいかなくなってきたことも原因のようだ」
 テレビにはアナウンサーと心理学者と母子が出ていた。この子供が数日前に犬にかまれたらしい。心理学者は犬にかまれた子供の精神的なカウンセリングをするということで、番組の最後に「こちらまで電話をください」と言っていた。
 多分、数あるニュースの一つでしかないとは思うが、日本の報道ではあまり聞かない内容だ。

 8時半前にドライバーがピックアップに来て、ワゴン車に乗り込む。
 サンホセまで約4時間の道のりだが、最初の2時間は大変な悪路を進む。道のくぼみがすごいため、ドライバーも進む場所を選んでハンドルを切る。切り立った崖も多く、とてもスピードを出して走れない。

 モンテベルデは人気の観光地であるため、実は道路を舗装する話は度々上がっているのだという。しかし、モンテベルデの住民達が、「人がどっと押し寄せると雰囲気が壊れる」ということでそのままになっているらしい。実際に舗装されるようになったら、サンホセからの日帰りツアーも可能になり、確かに大きく雰囲気が変わってしまうのだろう。あと、現状ではサンホセから旅行をする場合には、最低でも一泊しなければいけない。道路が舗装されてしまうと、多くが日帰りツアーに流れてしまい、宿泊者が減るかもしれないということで、モンテベルデに数多い宿の経営者もあまり歓迎はしないのだろう。

[ 悪路を進む車 ]
WMV形式動画(13秒/401kb)

 またサンホセのホテル、ラ・グラン・ビアに戻ってきた。便利なところにあるので、結局サンホセ滞在中はすべてここに宿泊することにする。


[ 街を歩く人々 ]
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 昼食を食べにホテルのそばのチュレリア・マノロス というレストランに行く。鶏肉や牛肉を使った定食風の料理から、パスタ、サラダ、サンドイッチまで、いろいろと出してくれる。24時間経営で、朝食メニューも人気があるらしい。
 このレストランは通りに面しているところがオープンカフェのようになっており、道行く人々を観察できる。コスタリカと言えば「美人の国」とも言われ、思わず道行く人に美人がいないか探してしまう。美人の定義はあくまで主観的なものだが、確かにスタイルが良く、顔立ちがはっきりしている人は多いような気がする。ただ、なぜかそういう美形な女性は、男連れや子連れが多い。へそを出して、体の線がはっきり出ているセクシーな服を着たお母さんも結構見かけた。
 食後のコーヒーを飲みながらも、妻と「あの人は美人だった」「いや、さっき通った人はもっと美人だった」と、美人探しにやっきになってしまった。ただ、実際には旅行前の想像が先走りしすぎていて、「美人の国」というよりは、正直思ったよりも普通の印象だった。

 食事の後、中央市場(Mercado Central)に行く。特に買うものは無いが、どういうところなのか興味があった。大きな建物内に肉屋、魚屋、八百屋、服屋、食堂などが各ブースで区切られていて、人込みがすごい。あまり中には居れなかったが、何となく東京築地の場外市場に雰囲気が似ているような気がする。
 あと、ここはスリが多いらしいのだが、建物を出たときに男に付けられた気がした。何回も後ろを振り向きながら歩いていたら、その男はどこかに行ってしまった。単なる思い違いかも知れないが、何しろ用心に越したことはない。

[ 中央市場付近 ]
WMV形式動画(10秒/308kb)


[ サンホセのインターネットカフェ ]
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 一旦ホテルに戻り、通りを一つ隔てたところにあるコインランドリーに向かう。旅も中盤になり、汚れた服が多くなってきた。料金は洗剤使い放題で、洗濯機と乾燥機を合わせて1,800コロン(約540円)。ここのランドリーの隣にはインターネットカフェがあり、洗濯の間はここで時間を過ごした。ここはモンテベルデとは違い高速回線を使用していて、さらに日本語や中国語など各国のフォントにも対応している。1時間で500コロン(約150円)と、料金も半分だった。
 それにしても、コインランドリーとインターネットとは、なかなかいい商売をしている。

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