
今日は家族で息子の通う小学校で開かれた避難拠点訓練(防災訓練)に参加してきました。私が今までに経験した避難訓練は、基本的に避難経路を確認するためだけのものでしたが、今回の避難拠点訓練は起震車やAEDなど、今までに体験したことの無いものもありました。ただ、土曜日の午前中ということもあってか、訓練の参加人数があまり多くなく(全部で50人程度?)、防災意識ということを考えると、少々さみしい感じではありました。(そんな私も妻に引っ張られての参加でしたが…。)
参加者を5グループに分けて、それぞれのコーナーを順番にめぐるという流れです。我がグループは、まず仮設トイレのコーナーからスタートです。
ここの小学校では非常時用に仮設トイレ用の小さなマンホールが7つ設置されており、そこの上に小さなテント型の仮設トイレが設置されることになります。マンホールの底はプールの排水が流れる構造になっていて、仮設トイレでありながら水洗トイレであるという、「他の学校にはあまりない」という特別な作りになっていました。
また、プールにはろ過装置が設置されていて、プールの水を飲料水にできるようにもなっていました。このろ過装置は停電しているような状況でも、自家発電機で稼働できるようにもなっています。

続いて起震車です。実際に体験してみましたが、震度7は確かに激しい揺れでした。昨年の3月11日の地震の際にも、東京でも大きな揺れ(震度5強)を感じましたが、震度7では地震のパワーが全く違うということも実感できました。

煙体験ハウスは大型のテントのようなスペースの中に、無害の煙を充満させて、その中を通るというものです。煙が充満している状態だと、1メートル先も見えないため、避難経路が分からないと確実にパニックになると思います。やはり、普段から避難経路を頭に入れておくということが重要である、ということが再認識できました。

消火器訓練では、実際の消火液ではなく水を入れた擬似の消火器を使いました。ピンを引いてレバーを握って、消火液が出るのは数十秒程度なので、狙いを定めて行う必要があります。ただ、炎が天井まで辿り着くまでになってしまったら、消火器での消火は不可能らしく、逃げて消防車を待つしかないとのことです。

次に非常食の炊き出しです。灯油を燃料にしてバーナーでお湯を沸かし、それをアルファ米(一度炊いた米を乾燥保存したもの)の入ったビニール袋に十分に入れると、20分ほどで食べられる状態になります。

最後に心臓マッサージとAEDの訓練です。心臓マッサージを始める前に、まずは患者に意識があるかどうかを確認、続いて呼吸をしているかどうかの確認を行ないます。呼吸をしていないことが分かったら近くにいる人に救急車を呼んでもらい、AEDが近くに無い場合にはAEDも併せて手配してもらうようにします。心臓マッサージは、胸の中心のあたりを1分間100回程度のペースで強く圧迫するようにします。ちなみに、最近では人工呼吸をしないでも、心臓マッサージのみだけで高い効果が得られることが分かってきたらしいです。
AEDが用意できたら2枚のパッドを右胸と左脇の肋骨下部にセットし、準備ができたらボタンを押して電気を流すようにします。電気は一瞬ですが、高圧電流なので患者から離れるようにしないと感電の恐れがあり危険です。ちなみにパッドには陽極と陰極がありますが、間違えて設置箇所を逆にしてしまっても特に問題無いそうです。

訓練が終わって、参加者全員に炊き出しでできたアルファ米と非常食用のクラッカーが配布されました。早速お昼に食べてみたのですが、アルファ米は炊きたてのご飯に比べてやや固い程度で味は美味しく、クラッカーもチーズと合いそうな感じで普通に食べてもよさそうな感じでした。
大規模な地震や火災が実際に起きないことを望むばかりですが、「備えあれば憂いなし」ということで非常に有用な訓練となりました。
家族でお出かけ
(リンク一覧):
東京競馬場の指定席で初観戦 /
色々な国の料理を楽しむ第7弾 - ウズベキスタン料理サマルカンド・テラス(高田馬場) /
5年ぶりの中山競馬場 /
一泊二日の出雲旅行 /
ベルーナドーム(西武ドーム)で西武x巨人戦(交流戦) / ...
(記事連続表示)関連カテゴリー:
家族でお出かけ,
石神井周辺情報