
私がまだ小学生の頃、マイコンBASICマガジン(ベーマガ)'84年11月号に「歌舞伎町アドベンチャー」という投稿ゲームが掲載されていました。舞台はジンギスカン食べ放題の店で、時間内にできるだけ沢山食べて元を取るという内容でした。手持ちのPC-6001mkIIとは違う機種のBASICプログラムだったのですが、テキストのみのシンプルなゲームだったので、プログラムを一部を変えるだけでそのまま動作してくれました。
当時のベーマガは手元になく、ゲーム自体の記憶も薄れているのですが、「面白かった」という事だけはよく覚えていて、「これっぽいゲームをプチコン4で再現しよう」と思いつきました。さすがにプチコン4でテキストベースのゲームという訳には行かないので、グラフィックを添えた形になります。完成したゲームが「焼肉食べ放題」です。
タイトル: 焼肉食べ放題
公開キー: 4BKK482NV

今回のゲーム制作開始はプログラミングからではなく、「絵を描く」ことからでした。カルビ、ロース、タンなどの肉の絵に加えて、サラダ、キムチ、ごはんなどの絵も必要になります。私は中学、高校の美術の成績は5段階の2程度で、元々絵を描くのもあまり好きではありません。そんな中、ネット上に落ちている写真を参考にしながら、プチコン4のGAHAKUでコツコツと絵を描いていきました。基本画像として48x48ドットの絵を12個用意しましたが、これだけで軽く10時間程度費やしてしまいました。

プログラムの方は多少ややこしい所はあるものの、リアルタイムにキャラ等を動かす処理がほとんど無く、比較的シンプルと言えます。もちろんプログラムミスはゼロではありませんでしたが、全体としては大きなトラブルもなく順調に進みました。肉が焼けている場面(=配列変数を使って煙発生)の処理も、そこそこうまくできたかと思います。

続いてタイトルと背景画です。タイトルについては、Windowsで「FDバジョカ廉書体」というフォントを使って「焼肉食べ放題」と描き、それをプチコン4のGAHAKUで模倣するような形で作成していきました。この作業に2時間程度かかりました。背景画は400x240ドットの大きさで、これもネット上の焼肉店内の写真を参考にしながら描いていこうと思っていました。しかし、これだけの大きさになると、詳細まで全て描くのは至難の業で、どれだけの時間がかかのるか全く読めず、そもそも上手く描けるかどうかも分かりません。そのため、全体をシンプル化した形で、テーブル中央の網の部分だけやや細かく描写する形にしました。この作業にも約2時間費やしました。

最後にBGMです。これについては自分で作曲するかプチコン4のプリセットの曲で済ますかで迷いましたが、せっかくなので「自分で作ろう」ということにしました。ただ、今までやっていたMMLを直接記述する方式は疲れるので、今回はプチコン4上の「TINY MML SEQUENCER」(作者:Shinoさん 公開キー:4Q44DREF3)というツールを使いました。自分で曲を作ろうと決めてから、何故か
頭の中で「やーきーにーくーやきにくやきにく、やーきーにーく…」というフレーズが繰り返されたので、それをそのまま曲にして採用してしまいました。メロディ感のあまりない曲ですが、まあもともと凝った曲は作れないので、「これで十分かな」と思っています。
色々と手間がかかったものの、出来上がったゲームは「ミニ・シミュレーションゲーム」と言った感じで、プレイ時間も2~3分程度と短いです。それでも自分で絵を描いたり曲を作ったりと、今回はかなり充実感のあるゲーム制作となりました。
プログラムは以下の通りです。
まだ次回作は何で行くか決めていませんが、年末年始の休みまでに一つ仕上げられれば、と思っています。
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