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製作: 小川 邦久

ヒューオンパインについて


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< ストローン近郊の森 >

- ヒューオンパインについて -
 ヒューオンパイン(Huon pine:学名 Dacrydium franklinii)はタスマニア固有の針葉樹であり、特に降雨量の多い島西部に存在する。パイン(日本語で「松」)の名はあるものの、普通の松とは違い非常にゆっくりと成長する。比較的低い温度、高い湿度を好むため、ギンバイカ、サッサフラス、カワノキなど、他の種のものと一緒に森を形成することが多い。
 ヒューオンパインは最高級木材の一つであり、精細なきめ、薄い黄色、独特の芳香などはよく知られている。他の木材に比べて年月の経過による縮みや変形もほとんどなく、また高い油成分を含有しているため剛性も高い。そのため、家具、建具の他、船の材料としても使用されている。
 昔はヒューオンパインを切り倒し、荷車などで川まで運び、洪水時に下流に流す方式で運んでいた。しかし、この方法は確実ではないため、一本でも多く確保するように、多くのヒューオンパインが切り倒され、さらに「密猟」のような形で、無断で切り倒すものまでいた。ヒューオンパインは百年で12センチしか成長しないことから、杉の木のように計画的に植林をすることは不可能であるため、保護する必要が出てきた。現在ヒューオンパインを保護する目的で、Dension River沿いのOlegas Truchanas保護区と、Lake Gordon湖畔のGilbert Leitch保護区の2箇所がある。
 なお、観光でヒューオンパインを見る方法としては、タスマニア西部ストローンへ行き、ゴードン川クルーズに参加することをお勧めする。ツアーの途中で船から下りて、ヒューオンパインの森を歩くことができる。

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