コンテンツ: PC-6001mkIIとは? / PC-6001mkIIとの出会い / 自作プログラムのダウンロード / リンク集


PC-6001mkIIとは?
 PC-6001mkIIは1983年にNECが発売した入門用のパソコンで、1981年発売のPC-6001の後継機にあたります。スペックはCPUがZ80Aコンパチの4MHz、RAMは64KB、グラフィックは最大15色表示と、現在のパソコンから比べると桁違いに貧弱なのですが、価格は84,800円と当時のパソコンとしてはかなり安く、さらに入門用パソコンとしてはそれなりの性能を備えていました。PC-6001シリーズは、特にBASIC言語を習得するには最適とも言われ、数多くのプログラマーがPC-6001シリーズで育ったいうことも事実です。PC-6001mkIIで特徴的なのが「音声合成機能」で、プログラムを組むとパソコンが喋ってくれるという機能でした。発音がかなり不自然で、あまり実用的な機能とは言えませんが、パソコンショップなどで声を聞くとかなりのインパクトがありました。その後フロッピーディスクドライブ搭載のPC-6601が発売され、1984年に発売されたPC-6001mkIISR、PC-6601SRを最後にPC-6001/6601シリーズは終了となりました。






タイトー/ニデコムキャリー 『ちゃっくんぽっぷ』


デービーソフト 『フラッピー』


マイクロキャビン 『は~りぃふぉっくす』


T&Eソフト 『ハイドライド』

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PC-6001mkIIとの出会い
 私がPC-6001mkIIを購入したのは1985年1月で、当時小学6年生でした。すでに後継機のPC-6001mkIISRが発売されていたのですが、単純に古いPCの方が値段が安いことと、さらにPC-6001mkIISRはPC-6001mkII用の一部のソフトに互換性がなかったことから、"SR"の付かない古い"mkII"方を選択しました。
 実はPC-6001mkIIは初めてのパソコンではなく、1984年にファミコンに接続する『ファミリーBASIC』というパソコンもどきのようなものを購入したのが最初です。当時はテレビゲームが大好きで、「自分でゲームを作ってみたいな」という思いでファミリーBASICを購入したのですが、BASIC言語の意味が全くわからず、ほとんど何もわからずに適当にキーボードをたたき、黒い画面にエラーメッセージが連続で出てくるのをただ眺めているだけでした。
 PC-6001mkIIを購入してすぐ、本屋で『こんにちはマイコン(すがやみつる著)』というマンガのBASIC言語入門本を購入しました。この本はBASIC言語のいろはが大変わかりやすく書いてあり、当時小6の私でも「変数」やIF文などの「条件式」の概念がよく理解できました。この本を読んでから約1週間で「数字あてゲーム(コンピュータが無作為に選んだ数字を当てる)」のような簡単なプログラムを作成できるようになり、1ヶ月ほどで簡単なアクションゲームを作成できるようになりました。その後、中2の夏に作成したシューティングゲームが、電波新聞社の『マイコンBASICマガジン(1986年9月号)』に掲載されたのをきっかけに、プログラミングにますます興味を持つようになり、その後1988年までに自作プログラムが合計4回マイコンBASICマガジンに掲載されました。
 1987年に当時のハイエンド機とも言えるシャープのX68000を購入し、こちらの方のプログラミングに力を入れるようになりました。その後しばらくしてからPC-6001mkIIはお蔵入りとなりましたが、私のパソコン好きの原点がPC-6001mkIIにあることは確かです。
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自作プログラム(ベーマガ掲載作品)の紹介&ダウンロード
 電波新聞社『マイコンBASICマガジン』(2003年春より休刊)に掲載されたプログラム4点を公開します。ご利用については、以下の条件にご同意いただいた上でダウンロードを行ってください。
 《 ご利用条件 》
1) 実行にはPC-6001/mkII/6601/SRのエミュレータが必要です。
2) 非営利目的でのご使用に限ります。
3) 他ホームページ、他メディアへの転載の際は、事前にこちらまでお問い合わせ
 ください。無断での使用は禁止します。
4) エミュレータの設定等についての問い合わせには、一切答えられません。

うてー!! [モード1、ページ2]
(マイコンBASICマガジン1986年9月号掲載)

上記『ご利用条件』に同意してダウンロードする("ute.p6":4.1kb)
内容: 照準を敵に合わせて撃つタイプのシューティングゲームです。
遊び方: カーソルキーで照準([+])を動かして、敵と重なった時にスペースキーを押すと、レーザーが発射されて敵を倒せます。敵が砲台のところまで来たらミスで、ミス3回でゲームオーバーとなります。敵は12種類あって、それぞれ点数や動き方が違います。最初はまっすぐに落ちてくる敵ばかりですが、だんだん動きが複雑になっていきます。でも、しばらく進んでいくと、また最初の敵から始まります。照準は左右に1マスずつ動きますが、上下の場合には4マスずつ動くので注意してください。ボーナスキャラ(B)は撃たなければ得点が入ります。また、撃ってもあとで得をする場合があります。
コメント: このゲームを製作する4ヶ月前(当時中学1年の3月でした)に、左から右に動く敵を照準で合わせて撃つというゲームを作っていて、それをリメイクしたものです。ゲームセンターではグラディウスなどのシューティングゲームにはまっていた時期ですが、P6でオールBASICではさすがにこの程度のシューティングが限界でしょうね。

かけゲーム [モード1、ページ1]
(マイコンBASICマガジン1987年6月号掲載)

上記『ご利用条件』に同意してダウンロードする("kakega.p6":3.6kb)
内容: 競馬もどきのゲームで、4人まで一緒に遊べます。
遊び方: 最初に「なんにんであそびますか?」と聞いてくるので、1~4の数字を入れてください。次に「なんかいできそう(何回で競う)?」と聞いてくるので、5~50の数字を入れてください。その後に「1,2=XXばい 1,3=...」という風に出てきます。もし、2,4を選びたい場合には、「2,4」と入れてリターンキーを押してください。「いくつかける?」と出てきたら、何点賭けるか入れてください。ちなみに最初は200点持っています。次に「まだかける?」と出てきます。他にも賭けたければ"y"を押して、賭けたくなければ"n"を押してください。それから、馬(p)が走る画面に移り、馬がゴールしたあと点数計算の画面に移ります。賭けた馬が当たると、今までの点数に賭けた点数x倍率が加算されます。なお、1レースに1回だけしか賭けないと、通常の1.5倍の倍率になります。
コメント: 中学2年の冬から春にかけて、ゲームセンターのメダル競馬ゲームにのめり込んでしまっていました。小遣いを全て使い果たしてしまうこともあったのですが、その時に「家でも競馬ゲームができればなあ」と思って製作したのがこのゲームです。当時はファミコンでも競馬予想ゲームはなく、しょぼい画面ながら4人で遊べることもあって、友達の間でも人気のゲームになりました。

バウンドボール [モード1、ページ2]
(マイコンBASICマガジン1988年1月号掲載)

上記『ご利用条件』に同意してダウンロードする("bball.p6":2.5kb)
内容: アイテムを取って点数を上げていくタイプのアクションゲームです。
遊び方: タイトル画面でスペースキーを押すと、ゲームがスタートします。動かすキャラクターはボール"●"です。このキャラクターは止まることが出来ません。カーソルキーを押すと、その方向にどんどん進みますが、何かにぶつかると方向転換します。このゲームの基本は、箱"□"の中にあるカギ"K"を取って、同じく"□"の中にある出口"○"の中に入ることです。しかし、"K"を取らずに"○"に入ったり、障害物"*"にぶつかったりするとミスになり、画面右下の"P="の数が1つ減ります。全部なくなるとゲームオーバーです。"□"の中には、他にもいろいろなものが入っているので、入る得点や効果などを確かめてみましょう。
コメント: 「『ソンソン』のように、いろいろなアイテムを取っていくゲームが作りたい」と思ったのがきっかけで、これに常に動き続ける自キャラ(ボール)と「アイテム箱」の要素を付け加えたのがこのゲームです。シンプルなゲームながらアクション性があり、自作のX68000版の他、X1、PASOPIA7、MSX2の移植版もベーマガに掲載されました。

あみだ虫 [モード1、ページ2]
(マイコンBASICマガジン1988年4月号掲載)

上記『ご利用条件』に同意してダウンロードする("ami.p6":2.7kb)
内容: あみだくじを基にしたアクションパズルゲームです。
遊び方: タイトル画面でスペースキーを押すと、ゲームがスタートします。動かすキャラクターは"^"で、カーソルキーで上下左右に動きます。スペースキーを押すと、そのキャラクターの上にラインが引かれますが、引こうとする場所の左か右にすでにラインが引かれている場合には、ラインを引くことは出来ません。虫"●"は、上から下へと降りていきますが、途中でラインがある場合には、その方向に進みます。要するに虫はあみだくじの要領で進んでいきます。そして、一番下まで行くと、そこに書いてある数字の分だけ点数が加算されます。1面ごとに2回だけ黄色の虫が出てきますが、この虫は通常の2倍の点数が加算されます。このゲームは全10面ありますが、それぞれ下の得点と合格基準点が違います。もし面クリア時に点数が合格基準点よりも低い場合は、ゲームオーバーです。なお、画面右はしのRO、SC、MS、QUはそれぞれ、面数、点数、残りの虫の数、合格基準点です。
コメント: 夜近所の自販機にジュースを買いに行くときに思いついたゲームです。ただ、アイデアが浮かんだ時の面白そうなイメージの割りに、ちょっと単調なゲームに仕上がってしまった、というのが完成した時の正直な感想です。
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リンク集
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THE B-TYPE UNION - マイコンBASICマガジン掲載のプログラムを始めとして、BASICプログラムがダウンロードできます。
PC-6001 WORLD - PC-6001/6601シリーズに関するあらゆる情報が集約されています。
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