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周期表 - 雑誌ニュートン

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年9月2日
3ヵ月ぶりの「ニュートン」購入です。今日電車で読んでいる人がいて、横目で見ながら「面白そう」と思い買ってしまいました。今回は元素の「周期表」の特集です。「すいへいりーべ…」という暗記方法がなじみ深いあれです。

私は大学の専攻が「工業化学」だったのですが、とても真面目とは言える学生生活ではなく、化学を一番熱心かつ興味深く勉強したのは高校2~3年の頃です。当時は化学だけでなく、物理、生物、地学も好きな「理科人間」でしたが、特に高校2年の必須課目だった化学は、授業より先に教科書を読み進めてしまうほど好きな科目でした(逆に授業はほとんど聞いてませんでした…)。

その頃の「楽しさ」を思い出させてくれるような感じで、今までに発見されている全118の元素のデータが掲載されています。原子量、密度、沸点、融点などの基礎データの他、その元素が使われている製品のカラー写真や、元素名の由来、1gあたりの価格なんていうのも載っています。私的には「放射性同位体(ウラン235など)の『半減期』のデータもあれば完璧なのに」と思いましたが、それでも基本的なデータは十分揃っていると思います。

私が特に興味を持ったのは、イリジウム(Ir)の記述です。恐竜が絶滅した6550万年前の地層から、特にイリジウムが多く発見されているのですが、この元素はもともと地球上にはあまりなく、宇宙からやってくる隕石に多く含まれているそうです。よく「恐竜が絶滅したのは、巨大な隕石が落ちてきて、それに伴う激しい環境変化があったため」という話を聞きますが、これはデタラメな推測ではなく、それなりに科学的な根拠のある説だったんですね。

早速「恐竜絶滅」でホームページを検索したら、ほとんどのページにイリジウムの記載があり、恐竜絶滅に興味のある人にとっては「常識」だったんですね。中には「隕石が人間を直撃したなんて話は聞いたことが無い。恐竜を絶滅させるほどの大量の隕石が降ってくるのだろうか。信憑性に欠ける説である」なんていう、ちょっとズレたページがあって面白かったです。

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コメント:周期表
名前: みやけ 日付: 2006年9月3日
周期表懐かしいですね。
俺もおなじく応用化学科の人間としては興味のある所です!!(笑)
元素も40番まで覚えたよな~
懐かしすぎる~

イリジウムといえば、イリジウム携帯なんてものありませんでしたっけ!?
イリジウムってそんな言い伝えがあるのですね!!初めて知りましたφ(゚゚) メモ φ(。。) メモ φ(゚゚) メモ φ(。。)
コメント:周期表
名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年9月3日
イリジウム携帯は当初77個の人工衛星を使用する予定で(実際には打ち上げられたのは66個)、そこから原子番号77番のイリジウムの名前を取ったそうです。

イリジウム携帯についてさらに調べたら、日本ではKDDIがサービスを引き継いでいるんですね。ただ、電話機本体が23万円(!)、月額基本料6000円、一般電話への通話料が1分165円では、普通の人はとても使えません。もちろん「家族割」も適用されません…。

冥王星のお話

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年8月26日
先日の天文学の国際会議で、冥王星が「惑星」から降格になることが決定しました。冥王星は海王星の軌道外にある数万にも及ぶ小天体群「エッジワース・カイパーベルト帯」に属するということは、もう10年以上も前から言われていた事ですが、冥王星を発見したアメリカの影響力もあってか、惑星の定義が曖昧なままズルズルと来てしまいました。

私は「別に惑星の定義なんかしなくても、今まで惑星と呼んでいた天体を惑星と呼べばいいだけのことじゃないの?」という考えでしたが、やはり惑星の定義にも人の利害関係が絡んでくるので(新惑星を発見すると金と名誉が…?)、やはり今回のようなはっきりした決定は必要だったのでしょう。

惑星の定義から外れた冥王星ですが、今年1月にアメリカが打ち上げた冥王星探査衛星「ニューホライズンズ」が、2015年に最接近するので、またその頃に冥王星に関する新たな事実が分かってくることでしょう。それでも「やはり冥王星を惑星に戻そう…」ということは無いのでしょうけど、(元)天文ファンの私としては非常に興味があるところです。

ただ、冥王星自体は数十億年も前からこの世に存在していることを思うと、たかだか数万年前に地球に現れた人間が、勝手に冥王星を発見し、その数十年後にまた勝手に「惑星の定義」でもめていることなど、本当にちっぽけなことであるような気がしてしまいます。

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量子論 - 雑誌ニュートン

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年6月2日
先日電車の広告を見て思わず購入してしまった、「Newton創刊300号記念 量子論」です。

量子論は相対性理論と並ぶ、物理学の2大理論の1つですが、相対性理論よりも世界をイメージするのが難しく、「解説書を買ってみよう」と思うこともありませんでした。ただ、今回の「Newton創刊300号」は、量子論を日常のものに例えるなど、わかりやすく説明していて、本当に興味深いものでした。

ここでは詳しい理論は説明しませんが、量子論はこんな世界です。

・基本的には原子の大きさよりも、さらに小さいミクロの世界の話。
・何事も不確定。確率でしか、物事は予測できない。
・ミクロの集合体としての人間が、壁をすり抜けられる確率も完全な0%とは言えない。しかし、100億年以上、毎日数百回挑戦したとしても、爪の先端がすり抜ける可能性でさえほとんど0%に近い。
・箱の中にある確率で変化してしまう物質を一つ入れたとする。箱の中のその物質が変化しているかどうかは、箱を開けて実際に見た時点で初めて確定される。箱を開けるまでは、物質が「変化していない」状態と「変化している」状態が共存している。
・真空状態でも、「エネルギー」から物質を生み出すことができる。
・宇宙は物質や空間さえも存在しない、「無」から生まれたという理論も成り立つ。

量子論は普段の生活の上で、「これがそうなのか…」と直接実感できるものは一つもありません。考えようによっては「哲学?」とか「新しい宗教?」なんて言えなくもないかも知れません。ただ面白いのが、これらの理論がちゃんと実験や観測から実証されているということです(もちろん、最後の「宇宙」の話は仮説です)。「未来を完全に予測することはできない」ということも、量子論では「あたりまえ」ということになります。

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返信:量子論
名前: Chiemi 日付: 2006年6月3日
あー、これ、私も欲しいと思ってたー!
しかも電車の吊り広告見て…。
明日、忘れてなければ、本屋さんへ行って買ってこようっと♪
思い出させてくれてありがとー(^o^)v
返信:量子論
名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年6月3日
難しい式を一切使わず、イラストでわかりやすく説明していますよ。超ミクロの話とは言え、「本当にこんな世界が実在するんだ」という驚きがあります。

冥王星の姿

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2006年2月25日
先日、子供用の図鑑を3冊購入したのですが、そのうちの『宇宙』が面白くて、すっかり読みふけってしまっています。私は小さい頃に天体に興味を持っていて、まだ10歳の時に口径12cmの反射望遠鏡を買ってもらった他、宇宙の本や図鑑を十数冊持っていました。ほぼ毎日そういった本を読んでいたこともあって、今でも内容を良く覚えているのですが、今の『宇宙』図鑑を見ていると、ここ20年でずいぶん観測技術が進んだんだな…、と実感してしまいます。

私が子供の頃は冥王星の衛星カロンが発見されたばかりで、冥王星の表面状態や正確な大きさなどは全くわかっていない状態でした。今では冥王星は地球の1/6位の大きさしかなく(月よりも小さいです)、「岩石と氷でできている」というところまで分かっています。さらに、冥王星は「エッジワース・カイパーベルト」という、海王星の外側にある小惑星群の天体に似ている(またはズバリそのもの)ということまで分かっています。ちなみにエッジワース・カイパーベルトの天体は1994年以降観測されていて、現在までに500個以上の小天体が見つかっているそうです。

冥王星の公転軌道は大きく傾いた楕円で、太陽に一番近い時と遠い時では距離が1.7倍も違います。冥王星が発見されたのは1930年で公転周期は247.8年。冥王星発見から現在までは、太陽からの距離が比較的近い位置でしたが、これから約100年後まではどんどん遠ざかっていきます。冥王星は「第9惑星」の称号を与えられていますが、学者によってはその大きさなどから「冥王星は惑星ではない」という意見もあるようです。もし1930年ごろ冥王星が太陽から遠い位置にあったら、冥王星の発見は大きく遅れていて、惑星の称号は与えられずに「エッジワース・カイパーベルト天体の1つ」のまま終わっていたかも知れません。

先月20日に冥王星探査衛星『ニューホライズンズ』が打ち上げられました。冥王星に最接近するのは2015年。その頃までに、またいくつもの「天文の常識」が変わっていることでしょう。

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名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@kunisan.jp
ホームページ: http://kunisan.jp/kuni/
コメント: 今年の8月に、地球と火星が6万年ぶりの大接近をするそうです。子供のころに望遠鏡で火星を見たことがありますが、恒星のように点のようにしか見えなかった記憶があります。土星は環が見えて、木星は縞模様や衛星が見えて、金星は満ち欠けが見えて…、と、他の惑星を見たときには、それぞれ感動を覚えましたが、火星だけはイマイチでした。火星は地球よりも一回り小さいので、「大接近」以外の時には、かなりいい望遠鏡でないと見えないのでしょうね。
すでに練馬の空でも火星を見ることが出来ますが、これからどれだけ明るくなっていくのか楽しみです。

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日付: 2003年6月3日

名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@kunisan.jp
ホームページ: http://kunisan.jp/kuni/
コメント: 最近時計の秒針を見ていたら、随分と1秒1秒が短いと感じてしまいました。子供の頃にこたつに寝転がって、よく置時計の秒針を意味も無く眺めていましたが、あの頃は1秒間がもっと長く感じたと記憶しています。
「ここ20年のうちに、世の『1秒』がかなり短くなった」ということはないと思うので、単純に体感時間の変化だと思います。歳とともに反射神経が鈍り、1年が経つのもどんどん早くなっていくのもよくわかりますね。
とは言え、何か特別なことも出来るわけではないので、のんびりと冬の星空でも眺めてます。今日は木星と土星とオリオン座がきれいに見えましたよ。

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日付: 2002年12月12日

名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@mvb.biglobe.ne.jp
ホームページ: http://www2s.biglobe.ne.jp/~kunihisa/kuni/
コメント: 台風21号は東京から北へと去っていきましたが、今回の台風の中心気圧は960hPa(ヘクトパスカル)で、「戦後最大級」の強さを持つ台風とのことでした。
ところで、高校の時に習ったボイル・シャルルの法則によれば、気圧と単位体積あたりの気体分子数は比例するはずです。台風や雨など低気圧による雨の場合には、晴れの時よりも数%ほど単位体積あたりの酸素分子が少ない(空気が薄い)ということになりますが、もしかしてこれが「雨の日は憂鬱」の原因なのかもしれません。
逆に絶対温度(K)と単位体積あたりの気体分子数は反比例するので、夏の30℃では真冬の0℃に比べると約10%単位体積あたりの酸素分子が少ないということになります。だから夏はやる気がでないのかも…。
※あまり本気にしないでください。

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日付: 2002年10月1日

名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@mvb.biglobe.ne.jp
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コメント: 昨日、日産とトヨタがハイブリッド車で提携を結んだというニュースがありました。将来的には燃料電池車まで考えての提携みたいですね。
燃料電池車は水素を燃料とするので、二酸化炭素を一切排出しないため、非常にクリーンなイメージがあります。でも水素を生成するのに電力が必要で、今のところはこの電力を作り出すのに化石燃料が燃やされて、結果的にガソリンを燃やすより多くの二酸化炭素を排出してしまうそうです。でも将来水素自動車が普及すれば、太陽光や風を電力として水素を生成する装置が出回り、燃料電池車の環境面での評価も上昇すると見込まれています。
ふと、暴走族のことが思い浮かびましたが、「燃料電池バイク」なら環境にもやさしいし騒音もなくなるので、だいぶクリーンなイメージになりますね。

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日付: 2002年9月3日

名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@mvb.biglobe.ne.jp
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コメント: 夕方西の空を見上げると、金星が明るく輝いています。明るい東京の空でも、はっきりと見ることが出来る数少ない星です。双眼鏡や望遠鏡を使うと、月と同じで満ち欠けが見えます。天体観測入門者には最適の惑星でしょう。
金星は見た目は美しいものの、大気の90%以上が二酸化炭素で、さらに空には分厚い硫酸の雲が広がり、温室効果から気温は400℃以上にもなります。鉛だって溶けてしまいます。
東京の夏は蒸し暑くて本当にうっとうしいですが、金星に比べたらまだまだ涼しいものです。

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日付: 2002年9月2日

名前: 小川 邦久
Eメール: kuni@mvb.biglobe.ne.jp
ホームページ: http://www2s.biglobe.ne.jp/~kunihisa/kuni/
コメント: 今日は暑い、と思ったのですが、気象庁のページを見たら、東京の最高気温は29.4℃と、真夏日ではありませんでした。週末クーラーのガンガン利いた部屋でごろごろしてたので、体が慣れてなかったのでしょう。
ところでこの気象庁のページは、「離島マニア」にはたまりません。波照間島、南大東島、南鳥島の気象情報がリアルタイムでわかります。欲を言えば沖ノ鳥島、硫黄島あたりのデータも見たいところです。

URL: http://www.data.kishou.go.jp/maiji/

将来は現地にWebカメラを置いて、現地のライブ映像を出してもらえれば…、と考えただけでもワクワクしたりします。

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日付: 2002年8月26日

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