
真性半導体
シリコン原子(Si)は最外殻に電子を4個持ち、まわりの原子と電子を共有することで最外殻に8個電子を持った形で結合しています。この結合は安定であるため、電気(電子)を流すには熱や光などで一定量以上のエネルギーを与えなければなりません。
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p型半導体
シリコン原子に3価の原子(B:ホウ素など)を注入すると、最外殻に7個の電子しか持たない状態になります。エネルギーを与えると、となりの原子から正孔に電子が流れ込み、またそのとなりの原子の電子が流れ込むという状態が続いて起こるため、真性半導体よりはるかに少ないエネルギー量で電気が流れます。
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n型半導体
シリコン原子に5価の原子(P:リンなど)を注入すると、最外殻に電子が1つ余った状態になります。この電子は束縛を受けていないために、真性半導体よりはるかに少ないエネルギー量で電気を流すことができます。
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