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カザフスタンのビジネス旅行ガイドブック

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2010年9月5日
カザフスタンのビジネス旅行ガイドブックカザフスタンに今すぐ行くというわけではないのですが、カザフスタンのビジネス旅行ガイドブックを購入してみました。タイトルは「The Business Traveller's Handbook to Kazakhstan (Gorilla Guides) (洋書)」です。最近、仕事の関係でカザフスタンに電話をかけることが多く、「カザフスタンてどんな国なんだろう?」と純粋に思ったことがきっかけですが、日本語でピンポイントの内容のものが無かったために、仕方なく洋書を購入することになりました。主に通勤電車で読み進めながら、10日ほどで読み終わりました。

カザフスタンと言ってもピンと来ない人が多いと思いますが、とにかくだだっ広い国です。世界第9位の国土に1600万人ほどしか住んでおらず、国土の大部分に広大なステップ草原が広がります。都市と都市の移動は飛行機が中心になります。日本からの直通便はなく、韓国、中国、ウズベキスタンなどを経由して行くことになります。なお、短期でも入国にはビザが必要です。

カザフスタンは20年ほど前までソビエト連邦に属していましたが、1991年のソビエト解体と同時に独立を果たし今に至っています。ソビエト時代は広大な麦畑など農業の拠点であったと同時に、宇宙基地や核実験場など国の軍事・科学技術の上で重要なポイントでもありました。

今は石油や天然ガスなどのエネルギー資源、鉄やアルミやウランなどの金属資源など、資源採掘で大きな富を得ています。農業はソ連解体の影響で一時期崩壊状態でしたが、現在では小麦やとうもろこしなどの輸出が盛んで、食料自給率も100%を大きく超えています。

公用語はカザフ語とロシア語ですが、ロシア語を理解できる人の方が多いようです。英語の通用度はそれほど高くなく、国際ビジネスの上でも、通訳や翻訳を伴なう形が主流なようです。私がコンタクトを取っている会社は、たまたま英語ができる人が何人かいるので助かっていますが、初めて電話をした時には30分ほど色々な人にたらい回しにされて(一度電話を切られたのですが、諦めずにかけ直したりして)、ようやく英語を話せる人に繋がりました。

ロシアやCIS諸国は比較的英語ができない人の割合が多いようですが、それでも現地によく行く人に言わせると「最近、若い人の中で英語を話せる人が増えてきている。英語ができる人の割合は、日本の方が若干低いかも知れない」とのことでした。

カザフスタンのビジネスは「官僚的」とよく言われているようです。今回読んだ本でも、ビジネスを進めていく上で、色々なペーパーワークが発生して、大変なようなことが書かれていました。特に資源採掘のような大きなプロジェクトだと、政府系の人を巻き込んだ進め方をしなければならず、言葉の問題もあってなかなか難しいようです。

週末のアクティビティについても書かれていました。都市部でのスポーツ観戦や博物館訪問、カザフスタン南部の都市アルマティからの日帰り登山ツアーなどがお勧めのようです。カザフスタンに観光名所が無いわけではないのですが、世界9位の広さの国土に点々とあるため、短期間で多くの場所をまわる事は不可能なようです。加えて夏は気温30℃、冬はマイナス-30℃など、過酷な気象条件も重なります。周辺諸国と比べると治安は悪くはないのですが、観光産業はそれほど大きなものではないようです。

本を読んだり話を聞いたりして、現地の様子を想像したりするのですが、やはり「百聞は一見にしかず」で、一度は訪れてみたい国ですね。





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