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組体操の問題 - 事故や危険性など

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2014年9月24日
運動会の「組体操」が問題になっています。何でも学校の体育的活動の中では、跳び箱、バスケットボールに次いで、3番目に事故が多いらしいです。

私自身も小学生と高校生の時に、運動会や体育祭で組体操を経験してきました。小学校では高学年の時の運動会で組体操があったのですが、低学年の頃から事故の話はよく聞いていて、「怖いな」とか「やりたくないな」と思ったものです。高校生の時も3年生の秋の体育祭で組体操があり、「受験前に骨折したらシャレにならない」と体育祭が始まるかなり前から心配していました。

ただ、小学校でも高校でも、私の周りで組体操中に大きな事故が発生した記憶はなく、自分自身も怪我することはありませんでした。それでも、終わった時には達成感よりも「これで怪我の心配がなくなる」という安心感の方が先に立ちました。

組体操特有の問題点としては、自分でミスをしなくても他人のミスから自分の事故に繋がる可能性が高いことと、事故のリスク回避が難しいことの2点が挙げられます。

事故が多いという跳び箱については、飛び方が上手くなれば事故のリスクは大幅に減っていきます。私がよくやるスキーについても、上達すればするほど事故のリスクが減って、安全に滑ることができるようになります。自分でミスをしなければ、事故のリスクも必然的に減っていきます。

しかし、組体操では他人のミスが自分の事故に繋がることが多いです。例えばピラミッドの上の人がバランスを崩して落下して、下の人を怪我させてしまったり、逆に下の人が支えきれずに、バランスが崩れて上の人を落下させてしまったりなどです。

リスク回避の難しさについても問題です。先ほどのピラミッドの例でも、他人がミスをしたような場合の怪我のリスクを、予め避けるような「予防的措置」も取れません。

例えばスキーであっても、他人が突っ込んできて怪我をするリスクもありますが、常に周囲に注意しながら滑ったり、停止する時には必ずコースの脇にいたりするなどすれば、そのようなリスクを低く抑えることができます。

そもそも、「危険なスポーツはやらない」ということが、事故のリスクを無くす一番のやり方ですが、小学校の組体操は有無を言わさずやらなければなりません。あと、跳び箱やバスケットボールであれば、下手であっても「無理をしない」ことで、ある程度リスク回避ができますが、組体操ではそれもできません。

組体操では頚椎や背骨の損傷など、後遺症を伴う大怪我のリスクもあります。私としても組体操は授業や運動会ではやらないようにするか、やるにしてもマットの上でやるなど、大怪我のリスクを減らす事は必須だと考えています。もしくは、全員強制参加ではなく、部活のようにやりたい人だけやるようにすれば良いように思えます。

組体操肯定派の中に「子供を甘やかすな」なんていう意見もチラホラありますが、私としてはこれを全員強制でやる意味が昔から理解できませんし、子供の大怪我のリスクをなくすことが「甘やかすこと」と結びつける意味もわかりません。





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