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やよいの青色申告+e-Taxソフトでの確定申告まとめ

名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2011年2月19日
やよいの青色申告+e-Taxソフトでの確定申告まとめさきほどe-Taxソフトで平成22年度分(2010年度分)の確定申告を完了させました。毎年思うことですが、コンピューターは色々な手続きを簡略化するためのツールであるはずなのに、e-Taxソフトの処理は非常に煩雑で、ある程度の会計や税の知識に加え、コンピューターにも精通していないと、使いこなすのはかなり難しいと思います。

我が家では恐らく来年以降もe-Taxソフトで確定申告を行うと思うので、参考用として今年の流れを時系列のメモとして残しておきます。我が家だけでしか扱わないような資料(Excel収支管理表など)もありますが、全体的な流れが他の方にも参考になれば幸いです。

●ステップ1: 年が開けてすぐ
※「やよいの青色申告」では、デフォルト状態で支払手数料が「その他経費」に含まれてしまいます。そのため、「決算・申告」→「決算書科目設定(一般用)」から、「支払手数料」を選択して右クリック、「項目設定」を選択して、「経費」の空欄部分をクリックして「修正」ボタンを押し、新たに「支払手数料」の科目を作成しておく必要があります。
・「やよいの青色申告」とExcel収支管理表(我が家独自)の突き合わせを行います。「やよいの青色申告」上の決算表を印刷して、以下の項目をチェックします。
チェック1: やよいで減価償却費の計算(「決算・申告」→「固定資産管理」→「仕分書出」)と、Excel表への減価償却費の付け足し。
チェック1-2: やよいで棚卸高の集計。振替伝票→決算仕訳「決算」として、(期首在庫金額が登録されていない場合には、期首在庫金額を借方「期首商品棚卸高」、貸方「商品」とし)期末在庫金額を借方「商品」、貸方「期末商品棚卸高」として、それぞれ入力する。[2013/11/4追記]
チェック2: やよいとAmazon(及びPIXTA[2013/11/4追記])の源泉徴収金額の対比。
チェック3: 貸借対照表の預金残高と個人事業用口座の対比。
チェック4: やよいの損益計算書とExcel表中の経費の対比。Excel収支管理表はピボットテーブルで経費が仕分けされている。
チェック4-2: やよいの損益計算書の、期首の資産合計額が前年度期末の「資産合計額-事業主貸」と同一になっているか、今年度期末の事業主貸が「事業主貸合計額+償却費合計-償却費の必要経費算入額」と一致しているか確認。[2014/12/27追記]
チェック5: やよいの月別売上とExcel表中の月別売上の対比。
以上のチェック、修正が完了したら、もう一度「やよいの青色申告」の決算表を印刷して上記のチェック、問題が無ければ次のステップに進みます。

●ステップ2: 1月下旬
・青色申告決算書、収支内訳書、所得税確定申告書Bの作成が可能な「やよいの青色申告 確定申告版」をオンラインインストールします。これをインストールするには、「やよいの青色申告」の最新版を購入している必要があります。
・前年の確定申告書類を参考にしながら、やよい上で確定申告書に入れられる項目は全て入れていきます(e-Taxソフト上では細かい計算をしてくれないので)。
・やよいの青色申告で、メニューから「決算・申告(K)」→「e-Taxデータへの書き出し」でテキストファイルを作成して、続いてe-Taxソフトのメニューから「作成(C)」→「申告・申告書等」→「組み込み」でテキストファイルをデータとしてインポートすることができます。申告名称は「平成XX年分確定申告(やよい)」とします。
・色々と控除を受けるために帳票の追加が必要になってきます。e-Taxソフト上で必要な帳票(住宅借入金等特別控除の計算明細、住宅借入金年末残高の記載事項、給与所得の源泉徴収票の記載事項、社会保険料等控除の記載事項、申告書等送信表)を追加。前年の申告書を参考にしながら入力、作成していきます。※申告書の住所欄、銀行欄などに情報が無い場合には、「作成」→「帳票一覧」→「基本情報変更」から追加・変更可能。
Amazonから支払調書が来るので Amazon及びPIXTAのホームページで、源泉徴収の内容チェック[2014/1/31変更]。支払金額、源泉徴収税額が、作成した確定申告書の内容と合致していることを確認します。
※これが終われば、確認事項は全て済み。「やよいの青色申告」の繰越処理をやってもOK。「やよいの青色申告」の繰越処理は「事業所データ」→「繰越処理」で、あとは画面に従って「OK」を押すだけ。

●ステップ3: 2月中旬~3月中旬(確定申告)
・確定申告に必要な証明書や機材が揃っていることを確認します。まずは、「電子証明書」。電子証明書は市区町村で行っている「公的個人認証サービス(手数料500円)」以外は高く、さらにこのサービスを受けるためには役所で「住民基本台帳カード(ICカード)」を発行(手数料500円)してもらう必要があります。電子証明書の有効期限は3年間で、それ以降は更新が必要になります。また、電子証明書をパソコンで読み込めるようにするための、e-Tax用電子証明書対応カードリーダーを準備する必要があります。
・確定申告日にe-Tax上で作成済みの書類に署名をします。以下のステップで行います。
ステップ1※: カードリーダーライターのドライバインストール(またはアップデート。NFCNetInstallerのバージョン確認)。
ステップ2: カードリーダーライターをパソコンに繋いで認識。
ステップ3※: JPKI(公的個人認証サービス)ソフトをインストール(またはアップデート)。
ステップ4: e-Taxソフトを起動、画面左から「電子署名」を押し、申告する書類を選択して、画面右下の「署名」ボタンを押す。(電子証明書を更新した場合には、事前に「利用者情報登録」→「電子証明書登録・更新」から、電子証明書を更新する)
ステップ5: ポップアップでカード選択(「ICカードを利用」を選択)、認証局サービス名選択(「公的個人認証カード」)、公的認証サービスのパスワードを入力。
ステップ6: 2~3分ほどで「承認内容」が画面に出て署名完了。
ステップ7: 画面左の「送信」から書類を送信して申告完了。
※インストール済みの場合にはこのステップは不要。

前回に引き続き、今回も「還付」ということになったため、これで一連の作業は終了です(入力漏れ等のミスが指摘されなければ)。「納税」という形の場合には、さらに納税の処理が発生します。税務署から関連の番号等や納税額の連絡があるので、銀行の「Pay-easy」などを使って送金すれば処理完了となります。

・[2014/2/22追記]納税は以下のステップで行います(税務署から納付書や請求書が送られる訳ではないので注意。以下のステップを続けて実行)。
ステップ8: e-Taxメニューから「納付情報登録依頼」を開き、申告一覧の中の該当の申告名称をダブルクリック。納付情報登録依頼名称入力画面が出たら、そのまま「OK」を押す。納付情報登録依頼の帳票の税目を「申告所得税(及復興特別所得税)」とする。他の欄は入力できないので、そのまま「作業完了」ボタンを押す。
ステップ9: 引き続きe-Taxメニューから「送信」を開き、作成した「納付登録情報依頼」を選択して「送信」ボタンを押す。直後に「メッセージボックス」に「納付区分番号通知確認」の連絡が来る。ここで10桁の「納付区分番号」が与えられるのでメモしておく。
ステップ10: りそなダイレクトにログインして、「ペイジー料金払込」をクリック、国税庁の収納機関番号「00200」を入力して「次へ」をクリック。納付番号(利用者識別番号)、確認番号(納税用確認番号)、納付区分(納税区分番号)を入力して「次へ」をクリック。請求情報で払込先、納付番号、名前、払込金額等を確認して「次へ」をクリック、支払口座を確認して「次へ」をクリック。内容を確認の上、コードを入力して、「払込する」ボタンをクリック。「ペイジー料金払込 明細」画面が出て終了。





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コメント:やよいの青色申告+e-Taxソフトでの確定申告まとめ
名前: 小川 邦久 リンク: http://kunisan.jp/ 日付: 2011年3月9日
コメント:やよいの青色申告+e-Taxソフトでの確定申告まとめ今回も無事「国税還付金振込通知書」が届きました。


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