ナンセンスな物語(26)-大漁
「大漁だあ!」と船長が大声で叫ぶ。めだか2百万匹が網にかかった。漁師たちが熱心に網を引き上げる。
それにしてもめだか2百万匹とはすごい数だ。本マグロ1匹よりもよっぽど数が多い。熱帯魚センターにめだか一匹1円で売ったとしても、ざっと2百万円だ。
「今夜は酒盛りだ!」と船長がまた叫ぶ。「おー!」と漁師たち。夢をかなえた男たちの士気は、ますます高まるばかりだ。
めだか2百万匹を積んだ船は、太陽の光に照らされながら、無風の中豪快に突き進んでいった。
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