日本の歴史(古代編: 太古の地理〜神話と天皇家のルーツ〜縄文時代〜弥生時代〜神道)

太古の地理〜神話と天皇家のルーツ〜縄文時代〜弥生時代〜神道の解説です。洋書の日本史を要約したものです。

※このページは洋書「Japan (Illustrated Histories (Hippocrene)): An Illustrated History」の一部を日本語で要約したものです。内容に異議がある方など、直接著者にお問い合わせください。当方では内容の真偽は分かりかねます。
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■ 太古の地理(今から6000年以上前)
・大昔、日本は大陸とつながっていた。ゾウやサイなども大陸から日本にわたっている。
・日本は九州、本州、四国、北海道の4島がメインで、特に九州と本州は歴史的に経済、政治、社会の中心であった。北海道は19世紀まで注目されなかった。
・今から6000年以上前に、北はシベリア、南は朝鮮から人が移住してきた。北の人は白人系で、当時は陸地がつながっていたか、単純な作りの船で日本に渡ってきたものと思われる。当時は木の実を採取したり、狩りや釣りをしたりして生活していた。南の方に行くと、より強い蒙古人種と会うことになる。日本の西部にいた人は朝鮮または中国の一部から移住してきたものと考えられる。特に朝鮮半島から九州までは対馬を経由してあまり距離もないことから、朝鮮の人達が九州に多く渡ってきたものと考えられる。
・当時、蒙古人種の方が白人種(アイヌ人種)よりも強かったこともあり、蒙古人種が支配する形となっていたが、蒙古人種と白人種の混血も観られるようになった。蒙古人種は元来顔の毛が薄いが、一部の日本人に一面にあごひげがあるのはそのため。

■ 神話と天皇家のルーツ
・712年の古事記や720年の日本書紀に日本の起源が書かれている。
・神話: 最初は天と地しか存在しなかった。混乱と空白が不明瞭な世界を形作っていた。天には3人の創造神(三柱の神)が出現した。天が空間から作られたように、惑星や銀河も形作られた。数百万年後、地は何千もの神を生み出しこの世に暮らしていた。三柱の神は伊弉諾尊(イザナギ)、伊弉冉尊(イザナミ)の2人の神を地上に送ることにした。この2人の神が他の神や日本を島々を作り上げた。イザナミは火の神を生む間に死んでしまい、イザナミの体は下界へと運ばれた。イザナギはイザナミを見に死の世界を訪れるが、そこでイザナミの体が腐敗するのを見てしまう。イザナギは気分を害し、下界を去って、「汚染」を除去するために体を清めた。その間、イザナギの左目から天照大御神(アマテラス)、右目から月夜見尊(ツキヨミ)、鼻から素戔嗚尊(スサノオ)が誕生する。太陽の神であるアマテラスは月の神のツキヨミと共に、天に任命される。そのうちに、嵐の神であるスサノオがアマテラスを訪れる。スサノオは酒を飲み過ぎて、田んぼや柵を壊滅状態にして、糞便をアマテラスの織物部屋に投げ入れるなどして邪魔をする。アマテラスは恐怖で洞窟に逃げ隠れ、それから世界から光が奪われてしまう。多数の神々がアマテラスを外に出そうと、宝石を渡したり、踊りを見せたり、自身の美しさを見ることができる鏡を作ったりした。アマテラスは宝石と鏡を取りに出た瞬間、他の神々はアマテラスが洞窟に戻らないように綱を張った。スサノオは罰として、髪を切り、ひげとつめを抜かれた。また、スサノオはアマテラスに剣を渡す。アマテラスは瓊瓊杵尊(ニニギ)を産み、ニニギは日本に送られて統治する。ニニギはアマテラスの祈りとニニギ自身の権限を証明するための剣、鏡、玉(三種の神器)が与えられた。ニニギの子の一人である神武は、アマテラスの子孫が天の下にあるもの全てを統治すべきと主張した。神武は三種の神器を持ち、東に進撃する。神武はその後、日本の国をベースとして全体を制圧し、紀元前660年2月11日に日本の最初の天皇になった。この初代天皇からの血統が、今の天皇家まで続いているとされる。
・神武天皇の存在については歴史的に照明されていない。明確とは言い切れないものの歴史的に証明されている最初の天皇は10代目の崇神(すじん)天皇。日本の歴史書では15代目の応神天皇(346-395)が大和王朝の創始者であるとされる。

■ 縄文時代(紀元前2500〜紀元前250年)
・当時、陶器に縄の模様を入れていたことから、「縄文」という名前になっている。
・狩りと採取に頼る生活だったが、栄養不足の状態だった人が多かったと見られ、親知らずが使われた骨がほとんど見つかっていないことからも、当時は30歳前後が平均寿命だったと思われる。
・死体には特別な棺が用意され、死体の骨が赤く塗られたりもした。そのため、死後の世界を信じるということもあったと思われる。
・縄文時代の神は「肥沃」に関係する神が一番重要だった。太った女性を形作った土偶が発見されるなど、抽象的な助けを呼び起こせるものが現れた。
・縄文時代は急に終わりを迎えた。一説には人口が増えたことと食料供給が減ったことが同時に起きたことで大規模な飢餓が発生したというものがあるが、より洗練された社会が形成されたことで縄文時代が終了したという説の方が有力。もとから日本に住んでいた人々では考える事のできない、協同で行う農業と金属の武器や道具の使用が始まった。

■ 弥生時代(紀元前250年〜西暦250年)
・弥生時代は日本の歴史の中で、工業・近代化に進んだ明治時代に並ぶ大きな変化が起きた。恐らく、米作の知識と金属の使用については、朝鮮半島から西日本に来たものと思われる。他のアジア同様、米は日本でも非常に重要で、これが日本の反映を産んだと言って良い。米は共同体と形成し、日本の人口を支え、税金の基本となり、貴族の階級社会を作り、初期の実物通貨として日本全体で使われた。米の栽培には様々な人手や手間がかかることもあり、初期の村や族などは、この頃にできたと理解できる。米粒は保存できるということで重要であり、これにより冬や台風の時期など、魚を捕まえたり、耕作ができないときでも食料を確保できるようになった。また、家畜の飼育や隣の集落との売買も始まるようになった。
・弥生の共同体は西から始まり、ゆっくりと東の方へと拡大していった。遅くとも西暦200年までには現在の東京まで到達したものと思われる。弥生時代の日本の人口は60万人を超えていたと推測される。
・西暦57年には、日本の共同体は漢王朝(中国)に使節を送り込めることができるほどの、政治や経済が発展していた。弥生時代の誕生と衰退は漢王朝(紀元前202年〜西暦221年)と一致している。弥生の共同体と漢王朝は外交を行っていたという記録もある。
・中国の記録には、3世紀の日本には100ほどの国があり、それぞれの国に1千〜7万の世帯があったと記されている。このうち少なくとも30の国については、漢王朝の後に誕生した魏(ぎ)王朝(西暦221-265年)と直接やりとりがあった。
・日本の族は同一の祖先を起源とする共同体であり「氏(うじ)」として知られる。氏の特徴としては、1)自身の共同体に国境線を引いた、2)まじない師や尼僧などが多くの氏のリーダーであり、女性が実権を握っていた、3)それぞれの氏に特有の神がいたが、山・川・木などの自然の物が神とされていたことなどもあり、宗教的な戦争は起こらなかった、4)それぞれの村には神社があり、そこで神を拝んでいた。

■ 神道
・弥生時代から青銅と鉄が使われるようになり、鉄は武器や農耕具として使用され、青銅は鐘を作る材料として使用された。鐘は宗教的な行事以外で使用される事はなく、鐘を鳴らすことで神を目覚めさせることができると考えられていた。
・神道はキリスト教、イスラム教、仏教などとは対照的に、開祖者がおらず、良いこと、悪いこと、人の責任などについては抽象的な考えかたしかない。例えば仏教では自分勝手な行為は、苦しくむことの根源とされ、他の宗教では神が設定した道徳上のルールなどがあるが、初期の神道についてはそのような事は考えられていなかった。
・初期の神道では、この世の不幸や悲しみは、汚染の問題であるとされた。この汚染の源は神と共にやってくる。汚染は天界での協調性を破壊し、地上の混乱を招くとされた。結果的に日本人は汚染または罪を天界や地上での悪意のある行為であるとみなし、人類の罪は死体に触れることや、血の接触、神社の所有する田んぼへの冒涜行為、病気などにより引き起こされると考えられた。人が汚染された場合には、浄化が必要とされ、それは温かいお湯への入浴という形であった。
・お祓い(おはらい)は元々アマテラスからスサノオを追い払うための儀式であった。
・全ての違反を吸収した事を表す人形を川に流して、村にある全ての罪を追い払うという儀式があったが、これはヘブライ人のスケープゴートの儀式にも似ている。
・神道には何千もの神が存在する。アマテラスのような最上級の神からより下級の神まで様々な神が神道には存在する。山、川、滝、木や自然に存在するものも神として見られた。氏が弥生時代に発展していく中で、それぞれの族は崇めるための神を一つ選んだ。その神が、族の中の最初の父や母と考えられた。
・神道はやがて天皇家の起源の信仰へと結びつくようになっていく。大和の国で最有力な族が現れて、敵対する族を弱体化させるようになると、その最有力な族は、一番強い神、つまり太陽の神であるアマテラスが支援しているとした。天皇家の伝説は、アマテラスの子孫である神武天皇が中心となっている。最初の天皇は三種の神器である剣、鏡、玉と共に、天の王子として大和平野に住み始めた。つまり、天皇は全ての最上位の神と同類と位置付けられ、やがて神そのものとして見られるようになった。西側諸国により昭和天皇が天皇は人間であると国民に宣言させた第二次世界大戦終了まで、天皇が神であるとい考えは日本の社会に受け入れられ続けていた。

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