ITパスポート試験の勉強用資料ITパスポート試験の勉強用資料です。2011年7月10日の試験前日にまとめた内容です。■ 経営戦略とマーケティング ・コアコンピタンス: 他社にまねの出来ない独自のノウハウや技術などに経営資源を集中し、競争優位を確立する経営戦略。 ・ポートフォリオマネジメント: 事業の組み合わせの最適化を図る。 ・BPR: Business Process Reengineeringの略で、現状の業務プロセスを根本的に改革すること。 ・TOB: Take Over Bidの略で、買い付け価格と期間を公表しつつ不特定多数の株主から株式を買い集めること。「株式公開買い付け」とも言う。 ・MBO: Management Buy Outの略で、経営陣が自社株を買い取って企業の所有権を取得すること。 ・SWOT分析: Strength、Weakness、Opportunities、Threatsの4つの観点から事業の競争力を分析する手法で、自社の事業や製品を取り巻く経営環境が把握できる。 ・プロダクトポートフォリオマネージメントのマトリックス図位置づけ 花形: 市場占有率高い、市場成長率高い 金のなる木: 市場占有率高い、市場成長率低い 問題児: 市場占有率低い、市場成長率高い 負け犬: 資料占有率低い、市場成長率低い ・プロダクトライフサイクル理論 導入期: 限定的な需要、特定タイプの顧客に絞り製品のメリットを説得し、新規の需要を開拓する。キャッシュフローは多くの場合マイナス。 成長期: 製品ジャンルに十分なメリットがあり、それが広く知られるようになる。売上も伸びるものの、新規参入も増えて競争が激化する。競合との差別化をするための製品の改善や製品ラインの拡充、拡大した需要に対応するための販売チャンネル拡大などの投資が必要。 成熟期: 製品の性格も明確になり、競合との差別化は難しくなっていく。しかし、競争は激しいため、細かなニーズに対応するためのバリエーションの拡大やコストダウンが求められる。 衰退期: 代替製品の登場などで需要が減ってゆく。 ・CRM: Customer Relationship Managementの略で、顧客情報を一元管理して、顧客との関係を密接にする手法。顧客のニーズや欲求に対する理解が深まり、長期的な関係が築きやすくなる。 ・サプライチェーンマネジメント: 顧客が発注してから納品するまでの時間を短縮しやすくする。 ・SFA: Sales Force Automationの略で、システムの導入効果、顧客に対するアプローチ方法を営業部門全体で共有しやすくすること。ナレッジマネジメントシステムの導入も同様の効果。 ・受注承諾メール受信: 通信販売が行われるとき、特段の取り決めが無い場合には、受注承諾メールの受信辞典で取引、つまり売買契約が成立する。 ・パレート図: QC7つ道具の一つで、要素ごとに構成比率の大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積を表す折れ線グラフを組み合わせた図のこと。例えば、品質不良の要因ごとの構成比率などを把握する際に用いられる。 ・管理図: 生産工程の信頼性を分析する際に用いる。 ・ヒストグラム: 製品の重量のばらつきなどを分析する際に用いる。 ・散布図: 二つの要素間の関係を分析する時などに用いる。 ■ 経営実務 ・内部統制: 経営者が組織目的の達成について、合理的な保証を得るためのマネジメントプロセス。内部統制に関するリスクは、その影響度だけでなく、発生頻度なども考慮して評価する。 ・監査役: 経営者による内部統制の整備や運用に対して監督責任を持つ。 ・独立的モニタリング: 業務実施部門から独立した第三者によって行われるチェックのこと。 ・CSR: Corporate Social Responsibilityの略。企業が経済的成長だけでなく、社会や環境に及ぼす影響に対しても責任を持つべきだという考え方。 ・ベンチマーキング: 他社のやり方の優れた点を学び、取り入れようとする手法。 ・コーポレートガバナンス: 企業の経営者が持つ権力が正しく行使されるように経営者を牽制する制度。 ・コアコンピタンス: 他社にまねのできない自社ならではの能力のこと。 ・財務会計: 決算や納税のために行われる会計。財務諸表の作成や公開、各種会計基準などへの準拠が強制される。 ・管理会計: 意思決定や業績評価のために行われる会計。独自の方式を採用できる。多くの場合が秘密資料となる。 ・損益分岐点: 固定費+変動費と売上高が同じになる売上高。 ・不正競争防止法上の営業秘密: 秘密として管理されている、事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること、公然と知られていないこと、の3つの要件を全て満たしていることが条件。 ・派遣契約による他社に派遣された労働者の労働: 派遣先の指揮命令に従って労働。労働の実体を把握しているのは派遣先の業務責任者なので、派遣先の業務責任者が終業時刻の承認なども行う。 ■ システム戦略 ・ワークフローシステム: 申請から稟議、決済といった一連の手続きの流れ(ワークフロー)を電子化することで効率化するシステム。 ・SCM: Supply Chain Managementの略で、資材調達から物流までを連携させる。 ・EDI: Electronic Data Interchangeの略で、企業間で取引情報をネットワーク経由でやり取りする。 ・ジャストインタイム: 生産ラインにおいて必要な部品を必要なだけ調達すること。 ・データウェアハウス: 部門ごとに散在している過去から現在までの会社のデータといった大量のデータを統合して管理する仕組みのこと。 ・データマイニング: データウェアハウスに保存された大量のデータから、有用な知見を探し出す手法。今まで認識されていなかった規則性や関係性を導きだす技術。顧客の年齢、性別といった属性や購入履歴などから、顧客自身も気づいていなかったような顧客と商品との関連性を導き出せる。 ・データモデリング: 現実世界の様々な事象を分析し、抽象化して情報システムで扱えるようにすること。 ・データ中心アプローチ: 業務をデータの関連に基づいて分析するデータモデリングの一手法。 ・ハウジングサービス: 利用者から預かった通信機器やサーバーを、自社の建物内に設置して運用するサービス。 ・ASP: Application Service Providerの略で、インターネット経由で業務ソフトウェアを提供する。Saas(Software as a Service)とも。 ・システムインテグレーション: 情報システムの企画から、開発、運用、管理、保守義務までを総合的に受託する。 ・ホスティング: サーバーや通信機器を貸し出す。 ・RFP: Request For Proposalの略で、情報システムの開発を発注するに当たり開発元(ベンダ)に具体的な提案を依頼するために、情報システムにお止められる要件を記載した文章のことで、日本語では提案依頼書という。 ・ファンクションポイント法: ソフトウェアの開発規模を見積もるための手法。 ■ ソフトウェア開発 ・SLCP: Software Life Cycle Processの略で、ソフトウェア開発とその取引の適正化に向けて、それらのベースとなる作業項目を一つ一つ定義し、標準化した物。「共通フレーム」とも呼ばれる。発注者と受注者の間で、業務内容や契約内容に誤解がないよう、共通として使える用語などを標準化したガイドライン。 ・システム化計画の立案: 対象業務を分析したうえで、システム導入の費用対効果の予測などを行うべき。 ・企画プロセス: システム化構想立案時に経営要求と課題の確認を行うべき。 ・開発プロセス: システム要件の定義を行うべき。 ・取得プロセス: ベンダ企業の評価基準の作成を行うべき。 ・WBS: Work Breakdown Structureの略で、プロジェクトに含まれる作業を分割し、階層化することで、作業の内容や範囲を体系的に整理する手法。図を描いたり、インデントを使ったり、リストを作成したりする。プロジェクトの計画段階ではあまり細かく分解する必要はなく、コストの見積もりとスケジュールの作成ができるレベルであれば十分。 ・ガントチャート: 時間を横軸に、所要期間に比例した長さでタスクを縦に並べた工程管理図のこと。 ・E-R図: 実体(エンティティ)とその関係でデータを整理した図。 ・アローダイアグラム: 作業間の関連を整理した図。 ・状態遷移図: プログラムの状態変化を整理した図。 ・要件定義プロセス: 設計などを行う前に、システムに求められる要件(ニーズ)を整理して、明確にするプロセス。システムの投資効果や費用の予測を含むシステム化計画の作成と承認は、ここで行われる。 ・開発プロセス: 要件定義プロセスの後、システムの詳細設計を行う。 ・外部設計プロセス: システムを外部から見たときの振る舞い、具体的には画面や帳票レイアウトの設計を行うプロセス。 ・プロセス中心アプローチ: 業務の処理手順に着目してシステムを分析する手法。 ・データ中心アプローチ: データの関連に基づいて分析する手法。 ・オブジェクト指向: データとデータに関する処理を一つのまとまりとして管理し、そのまとまりを組み合わせてソフトウェアを開発する手法。 ・DFD: Data Flow Diagramの略で、業務プロセスをモデリングしたもの。顧客と受注処理と商品、在庫などの情報の処理などを図式化したもの。 ・E-R図: 実体(Entity)と関連(relationship)を分析するための図。例えば、銀行と顧客の間に「口座」が存在する図を書くなど。 ・機能性: 目的に必要な機能がどれくらいそなわっているか。 ・使用性: わかりやすく、使いやすいか。 ・プロジェクトマネージャ: プロジェクトの実行を計画し、進捗を把握しながら、問題に対しては適切な処置を施すといった、プロジェクト管理を行う。 ■ セキュリティ ・ITサービスマネージメント: ITSMとも。ITに関するサービスを提供する企業が、顧客の要求事項を満たすために運営管理されたサービスを効果的に提供すること。 ・フィジビリティスタディ: 新製品などの事業としての実現可能性を検証すること。 ・ナレッジマネジメント: 知識を共有するために管理すること。 ・プロダクトポートフォリオマネジメント: 市場占有率と業界成長率に基づいて分類すること。 ・インシデント管理: インシデントに対応し、サービス運用を迅速に回復する。 ・問題管理: 問題の根本原因を特定し、再発を防止する。 ・構成管理: サービスの構成要素や変更に関する情報を管理する。 ・変更管理: 変更要求(RFC)を受付、評価する。 ・リリース管理: サービスを変更し、実環境に投入する。 ・ITガバナンス: 企業が競争優位性を構築するために、IT戦略の策定・実行をガイドし、あるべき方向へ導く組織能力のこと。 ・ITIT: Information Technology Infrastructure Libraryの略で、ITサービスの管理、運用規則に関するベストプラクティスを包括的にまとめたフレームワーク。 ・SLA: Service Level Agreementの略で、日本語ではサービスレベル合意書とも言う。サービスを提供するプロバイダが提供するサービスの水準を明確に定義した合意書。 ・ソーシャルエンジニアリング: 不正アクセスなどを行うために、技術的な方法ではなく、身分を偽ってシステム管理者からパスワードを聞き出すと言った、社会的な方法を使うこと。 ・総当り攻撃: パスワードとして考えられる文字列を大量に入力する。 ・バックドア: システム内に不正に設置されたアクセス経路。 ・シングルサインオン: 認証を一度受けるだけで、何度もIDとパスワードを入力しなくても、複数のシステムを利用できるようにすること。 ・可用性: システムが継続的にサービスを提供する能力。 ・保全性: 情報の正確性や完全性を保つ能力。 ■ コンピュータシステム ・デュアルシステム: 2系統のコンピュータが互いの処理結果を照合しながら、同一処理を行うもの。 ・デュプレックスシステム: 障害時に予備のコンピュータに切り替えるもの ・タンデムシステム: 複数のコンピュータを直列に接続して機能を分担するもの。 ■ IT関連技術 ・オーサリングソフト: 素材を組み合わせてマルチメディアコンテンツを製作すること。
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