英語が本当に苦手な人の英語学習法

製作: 小川 邦久

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14.最近の英語学習(ニュース英語、DVD、ニンテンドーDS)〜7年ぶりのTOEIC受験


 大学四年の時に英語学習を本格的に始めてから早15年になります。15年もやっているにも関わらず、英語の本や雑誌や新聞を読んでいても意味の分からない単語にちょくちょく出くわしますし、映画やドラマを見ていても聞きとれない表現が今でもよく出てきます。


 今は「英語を勉強する」というより、英語を使って何かを勉強したり情報を得たりする機会の方が多くなってきたため、純粋に英語そのものを勉強する時間は、以前に比べてだいぶ減ってきました。しかし、今でもさらなる英語力の向上を求めて、勉強は続けています。ここでは最近〜今現在の私の英語学習法について、数点紹介したいと思います。





― DVDを繰り返し視聴

 私が大学四年の時に英語を学習しはじめた頃は、DVDが市場に出ておらず、VHSのビデオテープを英語学習用の番組録画に使っていました。当時は特に何も感じなかったのですが、巻き戻しなどの繰り返し作業が結構面倒で、この時間をトータルすると結構な時間になるため、今と比べると効率面では大きなマイナスになります。今のDVDのように効率良く勉強するのは難しい時代でもありました。


 今ではデジタル放送をハードディスクに録画して、二か国語放送の切り替えはもちろんのこと、番組によっては字幕も出るようになりました。また、DVDについても音声と字幕のどちらも日本語と英語の切り替えが可能になるなど、英語を学習する環境は飛躍的に良くなりました。


 私のDVDでの学習方法は、まず英語音声+日本語字幕で流して見た後、もう一度最初から英語音声+英語字幕でセリフをチェックします。ここで聞き取りづらい単語や知らない単語があったら、その部分を繰り返しながら耳で覚えています。そして一通り終わったら、もう一度最初から英語音声+字幕なしで見直します。これを最低でも3〜4日かけて行います。まだDVDでの学習を初めて間もない頃は、耳が慣れていないせいもあって、聞きとれないところを繰り返すのを数秒置きに、しかも1カ所につき何回も行っていました。そのため、2時間の映画の学習を終えるのに合計2〜3週間かかっていました。慣れてくると一日の間に最初から最後まで何回か繰り返して見ることも可能になりますが、1回通しで見終わったら、日を改めて学習した方が耳に残りやすいことが経験的に分かり、今でもそのようにしています。


 このような方法でDVDでの英語学習をする場合には、繰り返し同じ内容を見るのに耐えられるものでなくてはなりません。ちなみに私が今までに学習した映画は、「ローマの休日」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ダイ・ハード 」「ボディガード」「フィールド・オブ・ドリームス」「ゴースト ニューヨークの幻」「フォレスト・ガンプ」「となりのトトロ(英語音声、英語字幕の両方に対応しています)」などです。同じバック・トゥー・ザ・フューチャーシリーズでも、Part1とPart2は何回でも繰り返し見ることができましたが、Part3は勉強途中で飽きてしまって続けられませんでした。あと、「フレンズ」「アリーmy Love」「となりのサインフェルド」「セックス・アンド・ザ・シティ」などドラマのDVDでも同じような形で勉強しました。ドラマの方が1話あたり30分〜1時間と区切りがつけやすく、比較的こちらの方が英語学習には向いている言えます。


 どのDVDソフトを選ぶかについてですが、内容によって勉強に向き、不向きがあるものの、自分が好きな映画やドラマの方が繰り返し見ていても飽きることなく、長く楽しく勉強するのに向いていると言えます。





― ニュース英語と携帯音楽プレイヤーでの学習

 私は大学四年の英語学習開始前から「英語でニュースを聞きとれるようになりたい」と思っていたこともあり、比較的早い段階からニュース英語の学習に手を付けていました。もちろん最初の頃は英語のニュースを見ていても内容を全く理解でませんでした。まだ当時のリスニング学習はカセットテープ教材が主流で、自宅のステレオコンポでAFNやCNNのカセットテープを何度も繰り返してリスニングの訓練をしたものです。


 それから時は流れて、「CNN ENGLISH EXPRESS」というCD付きの雑誌で勉強するようになりました。DVDで学習する時と同様に、まずは1トピック分の英語を流して聴き、次にテキストを見ながら聞きとれないところや分からない単語のところはをちゃんと理解できるようになるまで繰り返し聴き、それからまたトピックの最初に戻って英語を流して聴くという方法を取っています。


 この雑誌は毎月発刊されていますが、最初のうちは難しくて1冊を勉強するのに2〜3カ月かかってしまいました。それでも、自分のペースで勉強することを心がけているうちに、2年程経った位で何とか1カ月以内に1冊勉強できるペースなりました。今ではさらにその半分の時間で1冊をこなせるようになっています。


 もちろん1冊勉強し終わったからと言って、その1冊丸々完全に理解できているというわけではありません。やはり一部のセンテンスについて良く理解できないこともありますし、時間が経てばせっかく学習した単語や表現もどんどん忘れていきます。しかし、英語の学習においてはそれは当たり前のことです。例えば最終的に学習したうちの1割程度しか頭に残らなかったとしても、それを何回も何回も繰り返すことで、少しずつではありますが自然と英語全体の理解力が蓄積されていきます。最初から100%の学習を目指すのではなく、「ちょっとずつ効果を積み重ねていく」という考え方の方が、挫折をせずに学習を長く続けるコツでもあります。


 最近ではCDの音声をパソコンなどでファイルに変換するのが容易なこと、携帯音楽プレイヤーが低価格になったこと、携帯電話など他の種類の端末でもファイルの再生が可能なことなどもあって、電車の中で英語学習をする人も多くなりました。私も通勤電車で携帯電話のプレイヤーを使って音声を聞きながら、「CNN ENGLISH EXPRESS」の本を片手に勉強をしていました。





― ニンテンドーDSの英語学習ソフト

 ニンテンドーDSは2004年にタッチペン付きの携帯ゲーム機として登場しましたが、タッチペンを使った「英語学習機」としての役割も侮れません。ここでは私がプレイしたことのある、英語学習に有用なソフトについて書いておきます。

 まずは、ニンテンドーDSの英語学習ソフトの雄とも言える「えいご漬け」シリーズ(発売:任天堂)です。


 「えいご漬け」はDSから聞こえてくる音声をタッチペンで書きとるという、デクテーションを基本としています。デクテーションはリスニング力が鍛えられるのはもちろんのこと、文法力が備わっていると解答が導きやすいですし、特に初心者〜初級者にとっては単語やスペリングの勉強にもなります。


 「えいご漬け」シリーズは合わせて2作発売されていますが、まず最初に発売された「英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け」は、英語初心者から大よそTOEIC600点位の人を対象にしています。一番簡単な問題は「Hello」とか「Thank you」など超基本の表現で、一番難しいレベルでも大学入試で出る問題よりも楽な文章が出てきます。しかし慣れないうちは比較的簡単な表現でも、聞き返さないと分からないことが多いものです。それでも、何回か同じ問題に出くわすと、最初は聞きとれなかった単語がだんだんと聞きとれるようになります。


 シリーズ2作目の「〜もっとえいご漬け」は、普通の文章をデクテーションするだけではなく、オフィス、電話、病院など、様々なシチュエーションでの会話を聞きとる形に改良されていて、より実践的に仕上がっています。また、アメリカ英語の他にも、イギリス英語やオーストラリア英語なども入っているので、TOEICのリスニングテスト対策や色々なアクセントに耳を慣らすのにも使えます。「〜もっとえいご漬け」のパッケージにも、1作目同様に「TOEIC600点位までの人を対象にしている」旨が記載されていますが、私がプレイした限りでは、こちらの方はもう少し上のレベルの人でも勉強になりそうに感じました。


 あと、人気のあるソフトでは「TOEIC TEST DS トレーニング」(発売: アイイーインスティテュート)があります。このソフトは実際のTOEICの出題形式に沿った形で学習できるようになっています。収録されているTOEIC形式の問題は500問以上、単語や熟語の学習問題は合計8000問以上もあり、さらに各問題の解説が丁寧にされているので、単なる「テスト対策ゲーム」の範囲を超えて、英語の参考書としての役割も十分果たせるレベルと言えます。こちらもシリーズ2作目の「もっと TOEIC TEST DSトレーニング」が発売されています。どちらの作品にも、TOEIC形式の問題を20問解くことで予想スコアが算出できる「実力テスト」というのがあり、私は結構これにハマってしまいました。1作目の方では初回で890点のスコアを獲得し、2作目の「もっと〜」の方では初回は700点しか取れなかったものの、その後は800点台後半を連発、翌日何回かやっていたら全問正解で990点を取ることもできました。本物のTOEICの1/10しか出題数がないので、実際のTOEICではまず達成できない点数ではありますが、この高得点に思わずニンマリとしてしまいました。私がたまたま取った990点は別にして、このソフトの「実力テスト」の予想スコアは、英語力をチェックする上でもある程度の参考にはなりそうな数値と言えます。


 ニンテンドーDSでは他にも英語学習ソフトが多数発売されているので、ホームページなどのユーザー評価をチェックしながら、自分に合ってそうなソフトを選択すると良いでしょう。ゲーム機を使った英語学習の良いところは、こちらのアクションに対して即レスポンスがあるところです。「ゲーム機」の名の通り、まさにゲーム感覚で勉強できるので、参考書など書籍で勉強するよりも飽きずに続けられる人は多いと思います。




 以上の学習を数年続けた後、7年ぶりにTOEICを受けてみました。2006年の試験内容大幅変更後の初受験です。結果は890点(リスニング480点、リーディング410点)でした。前回は880点だったので少しだけ上がったものの、基本的には現状維持といったところでしょう。やはりリスニング系の学習を中心に進めていたこともあって、リスニングの出来については満足のいく結果でした。反面、リーディングについては特別な学習を行っていなかったこともあって、スコア的にはほぼ10年間進歩の無い状態になっています。


 TOEIC向けの学習のみに焦点を絞るという意味ではなく、今後は洋書や英語のホームページを多読するなどして、英語力全体についてバランス良くレベルアップしていければと思っています。