宗教 | : | ローマカトリック70-90%、その他プロテスタントなど |
電圧 | : | 110ボルト、60ヘルツ |
時差 | : | 日本より15時間遅れ |
通貨 | : | コロン(=Colon) 1コロン=約0.3円(2003年5月) US$の通用度も高い。 |
産業 | : | 農業(コーヒー、バナナ、パイナップル、観葉植物他)、観光、漁業など |
■ 気候
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大きく雨季と乾期の2つに分けられる。5月~11月は雨季、12月~4月は乾期とされるが、場所により雨量は大きく変わる。サンホセ(標高1150m)などの標高の高いところでは、乾期にはほとんど雨が降らないが、カリブ海側はほぼ1年中雨が降る。
気温は季節の変動よりも、標高による違いが大きい。サンホセでは一年を通して最低気温15℃程度、最高気温も26℃と過ごしやすい。カリブ海沿岸では最低気温21℃、最高気温は30℃を越える。太平洋沿岸はカリブ海よりもさらに2~3℃気温が高い。
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■ 歴史
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中米北部のアステカ文明やマヤ文明はコスタリカまで届かず、スペインが征服する16世紀までは、多くても2万人程度の村が各地に点在するだけだった。そのため組織力に乏しく、スペインの征服時の先住民の抵抗は限られたものだった。1502年にコロンブスが17日間カリブ海のプエルトリモンで17日間滞在した際、先住民が金の装飾品を身に着けていたことから、それ以降スペイン人はこの地方をコスタリカ(Costa Rica = 裕福な海岸)と呼ぶようになる。
1821年に中米はスペインから独立し、コスタリカは当時の中米連邦共和国の枠組みに入った。19世紀にコーヒー農園が出来始め輸出が増えるにしたがって、中米一の貧困国から比較的裕福な国へと発展と遂げていく。1855年にアメリカのウィリアム・ウォーカー(William Walker)がニカラグアに到着し、不法に中米一帯の征服を試みるということがあった。しかし、当時のモラ大統領は民間人約9000人を集めて、ウォーカーをコスタリカから追い出した。
1869年には義務教育制度が施行され、1889年には初の民主的な選挙が行われた。その後1949年に制定された憲法により「軍隊を保持しない」ということになり、それ以降現在までその状態が変わらず続いている。
最近では1986年に就任したオスカー・アリアス大統領が、当時内戦状態だったエルサルバドル、ニカラグアを停戦させ、1987年にノーベル平和賞を受賞していることが特筆される。
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■ 日本からのアクセスと出入国
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日本からの直通便はないので、アメリカを経由することになる。アメリカからは、アメリカン航空、ユナイテッド航空など米系各社の他、コスタリカ系のラクサ航空がサンホセへの直通フライトを出している。出発地はロサンゼルス、ヒューストンなど。経由便ではメヒカーナ航空(メキシコ経由)などがある。
日本人の場合90日以内の観光であれば、ビザは不要。また、コスタリカ出国時にUS$26の出国税が必要(空港の場合)。
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■ コスタリカ国内の交通手段
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飛行機はTravelairとSANSAの2社がサンホセを基点に各地に飛んでいる。一部区間を除き往復料金はUS$100~150程度。バスもサンホセを基点にして、各地に出ている。しかし、コスタリカの道路は舗装されていないところが多く、距離の割に時間がかかることが多いので注意。また、トルトゥゲーロやコルコバードなどの海岸沿いの観光地は、船がメインの交通手段ということもある。ちなみに鉄道は1991年の大地震から動いていない。
コスタリカは観光業が発展しているため、自分で飛行機やバスを手配するより、ツアー会社にまとめて手配してもらう方が一般的と言える。
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■ 見どころ
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コスタリカには山も海もあり、数多くの種類の動植物が生息していることでも有名。特に鳥の種類は多く、小国ながら世界全種のうち約10%をコスタリカで見ることができることもあり、バードウォッチングは非常に人気がある。また、毎年7~8月は海ガメの産卵シーズンで、砂浜に大量の母ガメが産卵にやってくることから、シーズン中は海ガメウォッチングツアーも行われている。その他、高山や森などで動物を見ながらのトレッキング、ターポンという1メートルを優に越える巨大魚のフィッシングツアー、世界でもあまり類を見ない大波でのサーフィン、それに熱帯雨林の上空にワイヤーを張りローラーを引っ掛けて滑るキャノピーツアーなど、自然をバックにしたアクティビティには事欠かない。また、コスタリカ北部には火山が多く、カルデラ湖や活火山を見に行くツアーがいくつも出ている。
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■ 治安と病気
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コスタリカは中米一安全な国と言われている。首都のサンホセでも一部の地区(バスターミナル周辺)に治安の悪いところがあるが、一般的に危険を感じるようなことはほとんどない。ただし他の国同様、スリ、引ったくり、強盗などは無いわけではなく、旅行者はターゲットになりやすいので油断は禁物。
病気についても普通に旅行している分には大きな問題はない。しかし、カリブ海と太平洋の沿岸地帯(パナマ国境そば)で、まれにマラリアの発生がある点は注意。このような地域に行く場合には、虫除けスプレーを使い蚊に刺されるのを未然に防ぐようにする。また、クロロキン(Chloroquine)などマラリア予防薬の服用も効果がある。また、コスタリカ成人のうち0.5%がHIV感染者と言われている。売春婦では1%程度、ゲイ男性では3~6%がHIV感染者とのデータもある。
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